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環境ホルモンモニタリング調査結果(平成21年度分)
平成21年度環境ホルモンモニタリング調査結果について
水環境中における濃度基準はないが、全地点において、過去に環境省等が実施した環境実態調査結果の範囲内であった。
環境省の調査で魚類への内分泌かく乱作用が認められた3物質(4-t-オクチルフェノール、ノニルフェノール、ビスフェノールA)について、河川水質を調査した。
1調査方法
(1)調査時期:平成21年11月
(2)調査地点:県内河川3地点
(3)調査媒体:河川水質
(4)対象物質:4-t-オクチルフェノール、ノニルフェノール、ビスフェノールA
2調査結果
河川名 | 調査地点 | 物質名 | ||
---|---|---|---|---|
4-t-オクチルフェノール | ノニルフェノール | ビスフェノールA | ||
長良川 | 長良大橋 | ND | ND | 0.01μg/L |
揖斐川 | 福岡大橋 | ND | ND | ND |
飛騨川 | 川辺ダム | ND | 0.1μg/L | 0.05μg/L |
平成10〜15年度環境省の全国調査結果 | ND〜13μg/L | ND〜21μg/L | ND〜19μg/L | |
無影響濃度 | 9.92μg/L | 6.08μg/L | 247μg/L |
※1表中の「ND」は不検出
2μg:マイクログラム。1マイクログラムは、100万分の1グラム
3「無影響濃度」は実験で求められた、魚類へ内分泌かく乱作用による影響を及ぼさない最大の濃度
<参考>
4-t-オクチルフェノール
検出されなかった。
(用途)
界面活性剤(例:工業用洗浄剤)や親油性フェノール樹脂の合成原料。
ノニルフェノール
3検体中1検体で検出されたが、検出された濃度は過去と同程度であった。
(用途)
界面活性剤(例:工業用洗浄剤)や親油性フェノール樹脂の合成原料。
殺虫剤、殺菌剤、抗カビ剤にも用いられる。
ビスフェノールA
3検体中2検体で検出されたが、検出された濃度は過去と同程度であった。
(用途)
ポリカーボネート樹脂(例:コンパクトディスク)、エポキシ樹脂などの原料。
古紙などにも含まれる。
河川名 | 調査地点 | 10年度 | 11年度 | 12年度 | 13年度 | 14年度 | 15年度 | 16年度 | 17年度 | 18年度 | 19年度 | 21年度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
長良川 | 長良大橋 | ND | ND | ND | ND | ND | ND | ND | ND | ND | ND | ND |
揖斐川 | 福岡大橋 | ND | ND | 0.01μg/L | ND | ND | ND | ND | ND | 0.04μg/L | ND | ND |
飛騨川 | 川辺ダム | ND | ND | ND | ND | ND | ND | ND | ND | ND | ND | ND |
河川名 | 調査地点 | 10年度 | 11年度 | 12年度 | 13年度 | 14年度 | 15年度 | 16年度 | 17年度 | 18年度 | 19年度 | 21年度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
長良川 | 長良大橋 | ND | ND | 0.3μg/L | 0.2μg/L | ND | ND | ND | ND | 0.2μg/L | 0.1μg/L | ND |
揖斐川 | 福岡大橋 | ND | ND | 0.3μg/L | 0.2μg/L | ND | ND | ND | 0.2μg/L | ND | 0.2μg/L | ND |
飛騨川 | 川辺ダム | ND | ND | 0.3μg/L | 0.2μg/L | ND | ND | ND | ND | ND | 0.1μg/L | 0.1μg/L |
河川名 | 調査地点 | 10年度 | 11年度 | 12年度 | 13年度 | 14年度 | 15年度 | 16年度 | 17年度 | 18年度 | 19年度 | 21年度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
長良川 | 長良大橋 | 0.06μg/L 0.05μg/L |
0.06μg/L ND |
0.02μg/L | ND | ND | 0.16μg/L | 0.02μg/L〜 0.13μg/L |
0.03μg/L | 0.02μg/L | 0.01μg/L | 0.01μg/L |
揖斐川 | 福岡大橋 | 0.03μg/L 0.08μg/L |
0.03μg/L 0.04μg/L |
0.02μg/L | 0.02μg/L | ND | ND | 0.02μg/L | 0.02μg/L | 0.01μg/L | 0.01μg/L | ND |
飛騨川 | 川辺ダム | 0.04μg/L 0.07μg/L |
0.04μg/L NDμg/L |
0.03μg/L | ND | ND | ND | ND | ND | 0.02μg/L | ND | 0.05μg/L |
※長良川において、平成15年度に過去最高値(0.16μg/L)を検出したため、16年度に6回の追跡調査を実施した。
※平成20年度については測定していません。