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DXN類モニタリング調査結果(平成19年度分)
平成19年度環境中のダイオキシン類濃度の常時監視結果について
- 大気・河川水・地下水・土壌・河川底質調査の結果、一般環境調査では全ての地点で環境基準に適合していた。過去に基準を超えた2地点の追跡調査においては、河川水質で環境基準超過が認められた。
一般環境調査
ダイオキシン類対策特別措置法第26条(常時監視)に基づいて実施(岐阜市は独自に別途公表)
(1)調査時期平成19年4月〜平成20年3月
調査対象 | 調査地点 | 検査件数 | 概要 |
---|---|---|---|
大気 | 3地点 | 6件 | 3地点(年2回) |
河川水 | 13地点 | 13件 | 河川水質環境基準点13地点 |
地下水 | 5地点 | 5件 | 2市3町の常時生活用水等として使用されている井戸水 |
土壌 | 12地点 | 12件 | 4発生源(焼却施設)周辺土壌、1発生源あたり周辺3地点の土壌 |
河川底質 | 8地点 | 8件 | 河川水質環境基準点8地点 |
計 | 41地点 | 44件 |
調査対象 | ダイオキシン類濃度 | 環境基準 | 全国状況(18年度) | 単位 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
濃度範囲 | 平均 | 濃度範囲 | 平均 | |||
大気 | 0.022〜0.059 | 0.036 | 0.6(年間平均値) | 0.0053〜0.40 | 0.050 | pg-TEQ/m3 |
河川水 | 0.061〜0.52 | 0.15 | 1(年間平均値) | 0.014〜3.2 | 0.21 | pg-TEQ/L |
地下水 | 0.060〜0.062 | 0.061 | 1(年間平均値) | 0.013〜2.2 | 0.056 | pg-TEQ/L |
土壌 | 0.016〜98 | 10 | 1,000 | 0〜330 | 2.6 | pg-TEQ/g |
河川底質 | 0.044〜25 | 5.8 | 150 | 0.056〜750 | 6.7 | pg-TEQ/g |
追跡調査
過去に環境基準を超過した津屋川(福岡大橋・海津市)及び桑原川(本川合流前・羽島市)について、過去の調査によって原因を確定することができなかったので、汚染状況の変動を確認するために、河川水と河川底質の追跡調査を実施
(1)調査地点及び調査頻度
調査対象 | 調査地点 | 検査件数 | 概要 |
---|---|---|---|
河川水 | 2地点 | 8件 | 津屋川、桑原川季節ごとに年4回実施 |
河川底質 | 2地点 | 2件 | 津屋川、桑原川年1回実施 |
計 | 4地点 | 10件 |
(2)調査結果
13年度 | 14年度 | 15年度 | 16年度 | 17年度 | 18年度 | 19年度 | |
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河川水 | 0.86pg-TEQ/L | 0.89pg-TEQ/L | 0.58pg-TEQ/L | 1.3pg-TEQ/L | 0.84pg-TEQ/L | 0.94pg-TEQ/L | 1.2pg-TEQ/L |
河川底質 | 3.4pg-TEQ/L | 12pg-TEQ/L | 2.7pg-TEQ/L | 7.8pg-TEQ/L | 4.9pg-TEQ/L |
12年度 | 13年度 | 14年度 | 15年度 | 16年度 | 17年度 | 18年度 | 19年度 | |
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河川水 | 2.0pg-TEQ/L | 0.79pg-TEQ/L | 1.2pg-TEQ/L | 0.99pg-TEQ/L | 0.63pg-TEQ/L | 0.70pg-TEQ/L | 0.77pg-TEQ/L | 1.1pg-TEQ/L |
河川底質 | 14pg-TEQ/L | 8.7pg-TEQ/L | 5.8pg-TEQ/L | 5.7pg-TEQ/L | 2.6pg-TEQ/L |
1mg(ミリグラム) | 1μg(マイクログラム) | 1ng(ナノグラム) | 1pg(ピコグラム) | |
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g(グラム) | 1/1,000 | 1/1,000,000 | 1/10億 | 1/1兆 |
※TEQ:毒性等量(ToxicityEquivalencyQuantity)
ダイオキシン類とは、223種類の物質の総称。毒性のある物は29種類ある。
29種類の物質の毒性には強弱があり、その内の最も毒性の強い2,3,7,8-TCDD(2,3,7,8-四塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン)の毒性を1(基準)としたとき、それぞれのダイオキシン類の量を毒性の強さで乗じて換算集計したもの。
考察及びまとめ
(1)大気3地点全てにおいて、環境基準(0.6pg-TEQ/m3以下)に適合した。
大気中濃度は、昨年度とほぼ同程度であった。
調査地点 | 10年度 | 11年度 | 12年度 | 13年度 | 14年度 | 15年度 | 16年度 | 17年度 | 18年度 | 19年度 | |
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大垣市 | 消防本部 | 0.47pg-TEQ/m3 | 0.11pg-TEQ/m3 | 0.085pg-TEQ/m3 | 0.12pg-TEQ/m3 | 0.059pg-TEQ/m3 | 0.057pg-TEQ/m3 | 0.048pg-TEQ/m3 | 0.052pg-TEQ/m3 | 0.031pg-TEQ/m3 | 0.036pg-TEQ/m3 |
土岐市 | 市役所 | - | - | - | 0.098pg-TEQ/m3 | 0.068pg-TEQ/m3 | 0.058pg-TEQ/m3 | 0.039pg-TEQ/m3 | 0.029pg-TEQ/m3 | 0.028pg-TEQ/m3 | 0.049pg-TEQ/m3 |
高山市 | 花岡駐車場 | 0.073pg-TEQ/m3 | 0.036pg-TEQ/m3 | 0.055pg-TEQ/m3 | 0.088pg-TEQ/m3 | 0.051pg-TEQ/m3 | 0.035pg-TEQ/m3 | 0.038pg-TEQ/m3 | 0.029pg-TEQ/m3 | 0.023pg-TEQ/m3 | 0.023pg-TEQ/m3 |
↑ H12年1月15日ダイオキシン類対策特別措置法施行 |
↑ H14年12月1日排出基準強化 |
※排出基準強化
(例)1時間当たりの焼却能力が4t以上の焼却施設の場合
平成14年12月1日から排ガス中ダイオキシン類濃度の排出基準が80ng-TEQ/m3から1ng-TEQ/m3に強化されている
※岐阜県の焼却施設稼働基数の変化
742基(法施行時の届出基数:平成12年3月末現在)→246基(平成20年3月末稼働基数)
(2)河川水一般環境調査は13地点全てにおいて環境基準(1pg-TEQ/L以下)に適合した。
追跡調査地点の津屋川(福岡大橋)と桑原川ではいずれも環境基準を超過した。
それぞれのダイオキシン類の組成は過去の結果と同様の傾向が見られ、ダイオキシン類濃度が高かった時にはSS(浮遊物質量)も高かった。
なお、津屋川、桑原川の2地点については、今後も汚染状況の変動を把握するため、追跡調査を継続する。
(3)地下水5地点全てにおいて、環境基準(1pg-TEQ/L以下)に適合した。
(4)土壌4発生源周辺の12地点全てにおいて、環境基準(1,000pg-TEQ/g以下)及び調査指標値に適合した。
※調査指標値 環境基準以下であるが、さらに周辺のダイオキシン類濃度を把握するための調査が必要となる指標値(調査指標値250pg-TEQ/g)
(5)河川底質追跡調査も含めた10地点全てにおいて、環境基準(150pg-TEQ/g以下)に適合した。
測定結果の詳細については、平成19年度ダイオキシン類常時監視結果についてをご覧下さい。