本文
上ヶ平遺跡
所在地
下呂市森(げろしもり)
地図<外部リンク>
時代
縄文時代、古墳時代、古代
下呂石の一大流通拠点か
発掘状況
下呂市街の北方に広がる傾斜地に立地し、縄文時代早期の竪穴住居跡や焼礫(しょうれき)集石遺構、古墳時代の竪穴住居跡、奈良時代末から平安時代にかけての竪穴住居跡や掘立柱建物跡を確認しました。遺跡の東2,500mには、下呂石の産出地として知られた湯ケ峰があり下呂石製の石器類が多く出土しました。須恵器や土師器のほか、灰釉陶器などが出土しました。
遺跡近景
奈良時代の竪穴住居跡
カマドが2つある奈良時代の竪穴住居跡です。この真上には平安時代の住居跡が重なっていました。ここから、灰釉陶器の水差が出土しました。
縄文時代早期と古墳時代の竪穴住居跡
カマドを伴う古墳時代の竪穴住居跡の真下から、縄文時代早期の竪穴住居跡が見つかりました。
下呂石の集中出土地点
調査区全体から下呂石の石核や剥片が大量に出土しました。
下呂石デポ
調査区の全域から下呂石のフレークやチップなどがたくさん出土しました。加工しやすい大きさに割った下呂石を貯蔵したデポと呼ばれる貯蔵穴も見つかっています。