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梅毒について
※梅毒の感染が拡大しています※
梅毒は、梅毒トレポネーマという病原体により引き起こされる感染症で、主にセックスなどの性的接触により、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。近年、感染報告数が大きく増加しています。
あなた自身と大切なパートナーを守るため、検査をぜひ受けましょう!
妊婦の梅毒感染について
妊娠している人では、梅毒の病原体が胎盤を通じて胎児に感染し、死産・早産・新生児死亡が起きたり、生まれてくるこどもの神経や骨に異常をきたす「先天梅毒」を発症することがあるため特に注意が必要です。
近年、若年女性の梅毒報告数が増加していることに伴い、先天梅毒報告数も増加しています。県内でも2019年以降、先天梅毒の患者が報告されています。
2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年※ | |
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全国 | 4人 | 10人 | 14人 | 15人 | 9人 | 17人 | 23人 | 19人 | 20人 | 20人 | 6人 |
岐阜県 | 0人 | 0人 | 0人 | 0人 | 0人 | 0人 | 1人 | 0人 | 1人 | 1人 |
0人 |
※2023年は第一四半期(4月2日まで)の速報値
検査について
・県内の各保健所にて、原則無料・匿名で梅毒の抗体検査を行っています(梅毒の検査と同時にHIV検査を実施することも可能です)。
・完全予約制ですので、希望される方はお近くの保健所へご相談ください。
県内保健所の梅毒検査のご案内 [PDFファイル/133KB]
※感染が心配される性的接触がある方、性的接触後に性器などの皮膚や粘膜にいつもと違う症状が現れた方、これから妊娠を望まれている方などは検査を受けることが重要です。
感染経路
・粘膜や皮膚が、梅毒感染者の病変部位と直接接触することで感染します。具体的には、性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)等です。
※多数の相手と性的接触を持つと感染リスクが高くなります。
・妊娠している人では、胎盤を通じて胎児に感染することがあります。
症状など
梅毒に感染すると、長い時間をかけて症状が進行します。感染早期に治療を行うことで完治しますが、治療をせずに放置すると数年後に重い症状を引き起こすことがあります。また、感染早期の症状は自然に消えますが、治ったわけではないため、症状が再発したり重い症状となる可能性があります。
<早期梅毒1期(感染から数週間後)>
・感染部位(口の中、唇、肛門、性器など)のしこりやただれ
<早期梅毒2期(感染から数か月後)>
・手のひら、足の裏、体幹部などのうっすらと赤い発疹
・皮膚以外の臓器の様々な症状
<晩期梅毒(感染から数年後)>
・皮膚や筋肉、骨などのゴムのような腫瘤
・心臓、血管、脳など複数の臓器に病変ができ死に至ることもある
先天梅毒の症状
妊婦から胎盤を通じて胎児へ感染することで起こる先天梅毒では、出生時は無症状のことが多いものの、生後数か月以内に症状を呈する早期先天梅毒と生後約2年以降に症状を呈する晩期先天梅毒があります。
<早期先天梅毒>
水疱性発疹、斑状発疹、丘疹状の皮膚症状、全身性リンパ節腫脹、肝脾腫、骨軟骨炎、鼻閉など
<晩期先天梅毒>
ハッチンソン3徴候(実質性角膜炎、内耳性難聴、ハッチンソン歯)、ゴム腫など
治療
・抗菌薬による治療が有効です。
・臓器に生じた障害は治らない場合があるため、感染後早期に治療することが重要です。
・感染の可能性がある周囲の方(パートナー等)も検査を受け、必要に応じて早期に治療を受けることが重要です。
予防法
・主な感染経路は感染者との性的接触です。性交渉の際はコンドームを適切に使用することで感染リスクを減らすことができます。
・不特定多数の相手との性的接触を控えましょう。
・皮膚や粘膜に異常を認めた場合、性的な接触を控え、早めに医療機関を受診しましょう。
リンク
・ぎふ感染症かわら版(2022年の梅毒患者報告数は過去最高となりました)
・梅毒(厚生労働省HP)<外部リンク>
・梅毒に関するQ&A(厚生労働省HP)<外部リンク>