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南高野古墳(みなみたかのこふん)
所在地
揖斐郡池田町片山
地図<外部リンク>
時代
古墳時代
南高野古墳全景(東から)
発掘状況
南高野古墳は池田山南東麓の扇状地に所在する、6世紀後半に造られた直径22メートルの円墳です。この古墳は近世初頭の大規模な金地谷川の氾濫によって墳丘が完全に埋没していたため、未盗掘の状態で見つかりました。石室の構造や出土遺物の特徴から、畿内との結びつきが強い首長層の墓と考えられています。
南高野古墳の石室
全長10メートルを超える片袖式の横穴式石室であり、石室内の石材は、ベンガラによって赤彩されていました。石室内で追葬の際に、前に埋葬したときに入れた副葬品を別の場所に寄せてまとめられた様子が見られるため、少なくとも2回の埋葬が行われていたと考えられます。また、石室内から鉄釘が出土しており、遺体は木棺に納められたと思われます。
石室の様子(天井石を取り除いた状態)
出土遺物
石室内からは、須恵器(すえき)の大型器台や鳥形のつまみが付けられた蓋(ふた)と脚付き壺、はそう、金属製品の馬具・太刀・鉄鏃(てつぞく)・耳環(じかん)などが出土しました。
遺物の出土状況