本文
国分寺遺跡
国分寺遺跡(こくぶんじ)
所在地
大垣市青野町(おおがきしあおのちょう)
地図<外部リンク>
時代
縄文時代、弥生時代、古代から中世、近世
国分寺遺跡遠景(東から)
国分寺遺跡遠景(南から)
発掘状況
国分寺遺跡は濃尾平野の北西部に位置し、国史跡美濃国分寺跡及びその周辺に広がる、古代を中心とした遺跡です。発掘調査によって、国分寺創建期と考えられる掘立柱建物や柵、土坑・柱穴群を検出しました。遺物は須恵器、灰釉陶器が大半を占めます。また墨書土器・陶馬・斎串といった特徴的な遺物が出土しました。
古代の遺構や遺物
A地点掘立柱建物跡
発掘区の西側に位置するA地点からは、国分寺創建期と考えられる掘立柱建物跡を検出しました。一辺約1.2mの方形に近い平面形の柱穴を5つ確認しました。建物は全長8m以上の規模で、発掘区外へ展開する可能性があります。
G地点陶馬出土状況
発掘区の西側に位置するG地点の土坑から、馬の形を模した土製品(陶馬)が出土しました。岐阜県では、窯跡以外の遺跡から出土する例がほとんどありません。今回の発掘区において、祭祀に使われた可能性があります。
出土した墨書土器
墨書が施された土器が多数出土しました。寺に関連すると考えられる文字や数字などが書かれていました。