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第7号(令和4年10月号)

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岐阜県の家庭教育支援メールマガジン 第7号(令和4年10月15日)

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日を追うごとに秋らしくあるこの頃、家庭教育支援関係者の皆様におかれましては、

いかがお過ごしでしょうか。

 

岐阜県の家庭教育支援の充実に向けて、各市町村の取組を紹介するメールマガジン。

本号では、これから求められる家庭教育支援チームについて、紹介します。

 

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 1 家庭教育支援チームにこれから求められることは?

 2 アウトリーチ型支援をどう行う?

 3 岐阜県でアウトリーチ型支援を進める家庭教育支援チームは?

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1 家庭教育支援チームにこれから求められること

国は、令和5年度の地域における家庭教育支援基盤構築事業に、前年度予算額75百万円を超えて、125百万円の予算を要求しました。

 

リンク1https://www.mext.go.jp/content/20220829-mxt_kouhou02-000024712_4.pdf<外部リンク>

(37ページ)

内容をみると、次のような背景と課題が挙げられています。

 

(背景)

〇こども家庭庁が設置され、子供の学びや育ちを家庭を含めた社会全体で支援することが求められる。

○約7割の保護者が子育てに悩みや不安を抱えている。

○地域において子育ての悩みを相談できる人は約3割。

○不登校の増加(約13万人)、家庭の孤立化による児童虐待(約20万件)のリスク増。

 

(課題)

(1)身近な地域において、保護者の悩み・不安を解消できる家庭教育支援チームを構築する必要がある。

(2)家庭教育支援チームにおいて、3~4割がアウトリーチ型支援を実施しているが、人材・予算の確保が課題となっている。

 

令和5年度より、「こども家庭庁が設置され、子供の学びや育ちを家庭を含めた社会全体で支援することが求められる。」という一文が加わります。

岐阜県も子どもたちの健やかな成長のためには、家庭教育が重要だと捉え、家庭教育支援を推進していますが、家庭を含めた社会全体で支援することが、益々求められます。

 

そして、令和5年度、国は次のような事業を推進します。

 

(1)地域の実情に応じた家庭教育支援の促進(継続)[67百万]

地域において人材の発掘・リーダーの養成等により家庭教育支援チームを組織化し、

保護者への学習機会や情報の提供 等を実施。

→ R5目標:1,000チーム(家庭教育支援チーム)

 

(2)個別の支援が必要な家庭への対応強化(拡充)

(1)に加えて、特に個別の支援が必要な家庭に対し、地域から孤立しないよう、

専門人材も活用し、個々の状況に寄り添いながら、

●相談対応や情報提供を実施。[52百万]

●地域人材の資質向上のための研修の実施。[6百万]

→ R5目標:500チーム(家庭教育支援チーム)

 

特に、「個別の支援が必要な家庭に対し、専門人材も活用し、個々の状況に寄り添いながら、相談対応や情報提供、地域人材の資質向上ための研修」が太字で示されています。

 

今後一層、家庭教育支援チームには、「家庭教育・子育てに関心がある」子育て家庭への学びの場や情報提供等をするチームだけでなく、「不安や悩みを抱える」子育て家庭へのアウトリーチ型支援をする家庭教育支援チームが求められます。

 

現在、国に登録されている家庭教育支援チームは、383チームです。岐阜県は、9月に美濃市の家庭教育支援チームが新規登録され、9チームとなりました。(R4月9日月時点)

 

こうした家庭教育支援チームが活躍することで、家庭・学校・地域の連携・協力の下、社会全体で子供たちの健やかな育ちを支える環境を構築と保護者の子育て環境に子どもたちの育ちが左右されることがなくなり、不登校・児童虐待の減少、少子化の改善が期待されています。

 

 

2 アウトリーチ型支援を行う家庭教育支援チーム(他県の実践事例)

 

☆リンク2 https://www.mext.go.jp/content/20220215-mxt_chisui02-000020629_2.pdf<外部リンク>

 (4~5ページ、14~15ページ、18~19ページ)

 

〇おひさまルーム(乳幼児期の保護者対象の家庭教育学級)等で子どもが小さい時から面識のある子育て応援推進委員による個別家庭訪問 (青森県横浜町)

・小学生のいる全家庭を対象に年2回実施。保護者からは安心して受け入れられている。

⇒訪問の結果は、小学校や関係機関と共有し、連携して支援を進めることにより、

地域全体で子どもを見守る体制づくりの一翼を担っている。

 

〇訪問型家庭教育支援~就学前の全戸訪問からつなぐ~ (茨城県五霞町)

 ・課題(困り感)のある家庭の早期発見。

 ⇒課題(困り感)のある家庭を小学校入学後も継続支援することで、

保護者の学校への不満や不安を軽減し、子どもの学習環境の改善につなげている。

 

〇NPO法人による訪問支援(アウトリーチ) (群馬県安中市)

 ・当事者本人及びその家族に寄り添い、信頼関係を構築しながら、支援機関の紹介や外出を促す。

 ⇒家庭訪問117件 居場所の利用114件 相談11件

  メールでの相談1105件の令和3年度実績

 

☆リンク3 https://www.mext.go.jp/content/20220215-mxt_chisui02-000020629_3.pdf<外部リンク>

   (22~23ページ、34~35ページ、38~39ページ)

 

〇チームで取り組む家庭教育支援栄プラン (千葉県栄町)

 ・「ターゲット型家庭教育支援」と「ダイヤルベルト型家庭教育支援」で、

問題はあるが自覚がない家庭、悩みがあるが相談できない家庭への対応。

 ⇒ターゲット型家庭教育支援は、見守り声かけ、切れ目のない支援に成果。

  ダイヤルベルト型家庭教育支援は、積極的な声掛けで、

  学校不適応の未然防止に成果。

 

〇子どもとのつながりで家庭へアウトリーチ (滋賀県三雲小学校)

 ・学校支援員として授業へ入り込み、家庭教育支援員として家庭訪問。

 ⇒保護者や子どもからの信頼は厚くなり、家庭教育支援員としての活動は着実なものになる。

 

〇市内24小学校へ家庭教育サポーター(24人)、家庭教育アドバイザー(1人)を配置

 (大阪府寝屋川市)

 ・電話相談や家庭訪問を行う。

 ⇒児童や保護者からの相談対応等により、児童や保護者との信頼関係が構築され、

児童の登校状況の改善や保護者の悩みの軽減につながる。

 

 

3 岐阜県海津市のアウトリーチ型家庭教育支援

☆リンク3の31ページ

https://www.mext.go.jp/content/20220215-mxt_chisui02-000020629_3.pdf<外部リンク>

 

〇子育てに関する多様なニーズに見合う支援活動を展開するために、

支援方法の協議及び関係機関との連絡調整を図る。

 

例えば、子育て相談には「にこにこ子育て相談チーム」、応援隊講座には「にこにこ子育て応援隊チーム」、三世代交流には「にこにこ子育て地区チーム」が動いています。

 

チームの構成メンバーには、家庭教育支援員、人権擁護委員、教育研究所教育相談員、適応指導教育相談員、主任児童委員、家庭相談員、児童発達支援事務所指導員、母子・父子自立支援員、子育て支援センター保育士、警察官、保健師、栄養士、なのはな講座専門相談員、小中学校主幹教諭、発達支援センター相談員と、多様な人材が活躍しています。

 

チーム内で、情報共有と連携をし、家庭、保護者への状況に応じた相談対応をしています。

 

そして、アウトリーチ支援をチームで、それぞれの立場で訪問することを通して、保護者の孤立感の軽減や、気軽に相談できる安心感につなげています。

 

 

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地域の実情に応じたアウトリーチ型家庭教育支援を進める上でのヒントとなる事例はたくさんあります。もちろん、岐阜県も皆様のご活躍により、市町村の家庭教育支援は充実しつつあります。

 

ただ一方で、岐阜県の不登校の児童生徒数は増加傾向にあり、

わが子にどう関わったらよいのか、どんな声を掛けたらよいのか、

家庭では何ができるのかなど、悩みを抱えている保護者はたくさんみえます。

 

今ある家庭教育支援の体制や地域の人材(NPOなど)を生かし、「不安や悩みを抱える」子育て家庭へのアウトリーチ型支援をする家庭教育支援をさらに充実させるため、何が足りなく、必要なのか、一緒に考えていきたいです。

 

そして、子どもたちの健やかな成長のために、岐阜県の家庭教育支援を共に進めましょう。

 

●○●岐阜県の家庭教育支援メールマガジン●○●○●○●○●○●○●○

 

ご意見・ご感想はこちらまでお願いします。

Email:c11260@pref.gifu.lg.jp Tel:058-272-8752(直通)

発行者:岐阜県環境生活部環境生活政策課 生涯学習係

発 行:随時発行

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