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サマーキャンプ2019inソフトピアジャパン開催報告
アプリ開発サマーキャンプ2019inソフトピアジャパン開催報告
2019年8月22日(木曜日)から24日(土曜日)に2泊3日の日程で、ソフトピアジャパンドリームコアで「アプリ開発サマーキャンプ2019inソフトピアジャパン」を開催しました。
今回で7年目を迎えたサマーキャンプの開催状況をレポートします。
【参加者】県内各地域の高校1年、2年生計22名
【参加校】県立岐阜商業高校、県立岐阜各務野高校、県立大垣商業高校、県立海津明誠高校、県立東濃実業高校、県立土岐商業高校県立中津商業高校
1日目8月22日(木曜日)
<受付>
今年度のイベントシンボルカラーはホットピンク。
高校生のシャツはグレー、メンター(講師)のシャツはホットピンクに統一しました。
受付を済ませ、参加者はキャンプのシャツに着替えましたが、他校の生徒たちとの距離感が緊張を表しています。
<オリエンテーション>
今年の開発テーマは「岐阜の健康」であることから、「岐阜ならではのアイテムを取り入れ、健康を意識したアプリ制作にチャレンジし、岐阜から「元気」を広めてください。」と、ソフトピアジャパンの田口副理事長より激励がありました。
スケジュール説明の後、参加者全員で記念撮影。県内様々な地域から22名の高校生がソフトピアジャパンに集結しました!これから3日間、このメンバーでスマホアプリを開発します。
<アプリ開発研修1日目>
初日は、終日アプリ開発研修を行います。タイムカプセル株式会社の皆さんにご協力いただき、プログラミングをしたことがない生徒も一からアプリの使い方を学習します。「X-code」というプログラム言語の基礎を学び、画面のレイアウトの方法や、タイマーアプリ、タッチ機能を使うアプリを作成し、最後は簡単な自作アプリが作れるようになるまで指導していただきました。
メンターの中には、このキャンプの経験者が講師として参加しています。初日の研修は、予定通り21時30分で終了。翌日からのアプリ開発に備えます。
2日目8月23日(金曜日)
<アプリ開発研修2日目>
今朝は、昨日作成したオリジナルアプリの発表から始まりました。早朝から作業に取り掛かる生徒もいました。自己紹介も兼ねて、アプリで実現したこと、工夫したことなどを紹介しました。
続いて、デザイン研修では、Photoshopの使い方を学習しました。グラデーションによるボタンの陰影のつけ方など、Ui/Uxについての指導を受けました。
<アイデアワークショップ>
今年のテーマは、「岐阜の健康」。ここでは、コンピュータ全般やスマートフォンアプリに関する歴史から、面白いアイデアの出し方、企画書の書き方について講義を受けました。
その後、個人で考えたアイデアを皆の前でプレゼンし、自分が良いと思うアイデアを全員で投票しました。投票の結果、4つのテーマに決定。「Caloriewalk」「Walkingword」「万歩計、ストレス発散アプリ」「走ってバトってストレス解消」。どれも魅力的なゲームになりそうなアイデアです。
参加者は、自分で開発したいテーマのチームに参加して、アイデアのブラッシュアップや企画開発、さらに役割分担についても相談しました。他校の生徒同士でもすぐに打ち解けて、積極的に意見を出し合っていました。
<ハッカソン>
2日目の午後から、いよいよ本格的なアプリ開発に突入します。メンターもサポートして、コードを書くプログラマー、Ui(ユーザーインターフェイス)やアイコンなどのデザイナーとそれぞれ役割を担って、共同作業を進めていきます。
23時頃、各チームが進捗報告を行いました。教員から栄養ドリンクや腹ごしらえの差し入れもあり「休養・栄養」をとりつつ、各々の作業に集中しています。初めてのアプリ開発はやはり難しいようですが、粘り強く開発が進められています。
夜が更けてもネクストコアには明かりが灯りつづけ……、開発作業が落ち着くまで、参加者全員熱心に取り組んでいました。
3日目8月24日(土曜日)
<アプリ開発研修3日目ハッカソン>
早朝から作業を始めたチームもあり、自作アプリを実機に移して操作できるチームも出てきました。午後からの成果発表会に向け、ラストスパートです。
<アプリ発表会>
各チームが順番にアプリの特徴やコンセプト、苦労した点や改良したい点などを発表しました。予定していた仕様まで実装をやりきれなかったチームもありましたが、限られた時間の中、最後までベストを尽くしました。
発表後に審査員からコメントがあり、アイデアを実現する際のコツや取り組む姿勢などについてもアドバイスがありました。今回のキャンプでの経験や苦労を、今後のアイデア実現に生かしてほしいと思います。その後、各チームにそれぞれ賞が授与されました。
チーム名 | 戦車 | はんだーす | エマ・シモンズ | ちーむぴんく |
---|---|---|---|---|
アプリ名 | Nonatopalarm | カロリー歩数計 | Walking Word | 走ってバトって ストレス解消 |
賞 | プログラミング賞 | 健康になったで賞 | デザイン賞 | トータルバランス賞 |
概要 | 目覚ましとクイズを組み合わせた二度寝防止アプリ。朝が苦手な人でも起きることができてしまう。 | スマホでカウントした歩数をカロリーに換算し、換算された量に値する食べ物を表示。クエストモードでは換算されたカロリーでキャラクターを育成する。 | 歩いた距離で世界遺産を巡るアプリ。世界遺産の画像や説明があり、運動不足を解消しながら学習できる。 | スマホを持ち歩くと歩数がカウントされ、戦闘力(弾数)となる。その弾を発射して建物を壊し、ストレスを発散するアプリ。 |
スクリーンショット |
アプリ開発に経験の少ない生徒が多い中、他校の生徒とも協力して三日間の研修日程を終えることができました。
自分たちで考えたアイデアを、自分たちで作り上げていく経験は、普段の授業では得難いものだと思います。IT技術への親しみと、未経験からアプリ開発をやり遂げたという自信が、高校生の皆さんのこれからの活躍に最大限発揮されることを期待しています。
12月16日(月曜日)
<アプリ体験会>
8月22日から24日のサマーキャンプで開発されたアプリ4本が、米国アップル社の審査を経て、ついに全世界に公開されました。これを記念して岐阜県庁で体験会を開催しました。
<運営>
タイムカプセル(株):アプリ開発研修講師、研修カリキュラム作成、アイデアワークショップ進行、発表会進行
主催:岐阜県、(公財)ソフトピアジャパン、情報科学芸術大学院大学[Iamas]
共催:岐阜県高等学校商業教育研究会
後援:岐阜県教育委員会