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急傾斜地崩壊対策事業
山間部が県土の大半を占める岐阜県内では、多くの人々が山裾で背後にがけを擁したところに生活の場を求め、集落が形成されてきましたが、地質的に脆弱な場所が多く、豪雨のたびにがけ崩れ被害が多く発生しました。
平成14年の調査では、岐阜県内における急傾斜地崩壊危険箇所数は7458箇所となっており、そのうち平成27年3月31日現在で1,069箇所が急傾斜地崩壊危険区域に指定されています。
斜面の崩壊による被害を防ぐ急傾斜地崩壊対策事業は、昭和43年に高山市堀端町地内の城山地区ほか3箇所で始まって以来県内各地で事業を実施しております。
今後も八山系砂防総合整備計画に基づいて危険箇所の住民への周知徹底など警戒避難体制を整えながら、要配慮者利用施設や避難所など重要施設を保全する箇所を重点的に実施していきます。
安食三内前(岐阜市安食)
宮西(大垣市上石津町堂之上)
災害関連緊急急傾斜地崩壊対策事業
風水害や震災等により急傾斜地に新たに崩壊が生じ、放置すれば次期降雨等により人家や公共施設などに被害を与える恐れがある場合に、緊急的に対策を行なうことを目的として、災害関連緊急急傾斜地崩壊対策事業を実施します。
平成22年7月の豪雨により斜面が崩壊した、可児市兼山地内の盛住地区で事業を実施しました。
被災状況
対策完了状況
また、平成23年9月20日の豪雨により斜面崩壊が発生し、公民館室内の土砂が流入する被害が発生した、加茂郡白川町下佐見地内の成山地区においても災害関連緊急急傾斜地崩壊対策事業の採択を受け、対策工事を実施し、平成24年度に完了しました。
最近では、平成26年8月の豪雨により斜面が崩壊した、高山市江名子町地内の荏名地区で事業を実施しています。