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公文垣内南遺跡の調査成果を紹介します
所在地
瑞浪市釜戸町(みずなみしかまどちょう)
地図<外部リンク>
時代
古代、中世
発掘区遠景(南西から)
西区全景(東が上)
東区全景(西が上)
発掘状況
公文垣内南遺跡は土岐川左岸に立地し、発掘区は矢部川が形成した小規模な扇状地上に位置します。今回は、国道19号瑞浪恵那道路事業に伴い、発掘調査を行いました。調査の結果、古代から中世にかけて、断続的に営まれた集落を確認しました。
掘立柱建物
古代の掘立柱建物完掘状況(北から)
中世の掘立柱建物完掘状況(北から)
上の写真は約6m×3m、下の写真は約3m×4m以上の掘立柱建物で、出土遺物から前者は古代、後者は中世のものと考えられます。今回の発掘区では、古代から中世にかけての掘立柱建物を9棟確認しました。
出土した灰釉陶器
出土した灰釉陶器
今回の発掘区では灰釉陶器の碗や皿が多く出土しました。時期は虎渓山1号窯式から丸石2号窯式(10世紀後葉から11世紀前葉頃)にまとまっています。これらの資料から、古代において限定的な期間に発掘区が利用されたことが分かります。