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なぜ必要なの

なぜ首都機能移転が必要なの?

 移転の意義というのは、大きく分けて3つあります。
 1つめは、国政全般の改革推進
2つめは、東京への一極集中の是正
3つめは、災害対応力の強化
 です。また、首都機能移転を進めることによって、東京の都市再生が可能になります。

1.国政全般の改革を推進します

 首都機能を移転することは、国政全般を見直す大きなチャンスになります。
そして、これに合わせて現在の行政改革などと一体で推進することによって行政組織の効率化や地方分権を本格的にすすめることができると期待されています。

2.東京への一極集中の是正

 近年の景気後退によって、東京圏への人口集中は一時的に緩和されました。しかし、機能面や情報などが東京に集中してしまう東京一極集中構造や過密構造は基本的に変わっていません。通勤混雑、交通渋滞など、集中による弊害は都市として東京が限界を超えているといえます。
移転により、これらの一極集中による弊害を是正するとともに、東京を頂点とする序列意識に変化をもたらし、各地域においては自立性が高まり、文化面での多様性を取り戻します。

3.災害対応力の強化

 首都機能移転によって、政治、行政、経済、文化等すべての中核の同時被災を回避し、大規模な災害に対して安全性の高い地域に災害時の指令塔機能を構築することができます。これにより、迅速な災害復旧がはかれる等、我が国の災害対応力を飛躍的に強化することが可能となります。
移転跡地を防災拠点の整備や不燃化の推進に活用することで、東京の防災性が向上し、仮に被災した場合でも被害を緩和することができます。

4.東京再生の契機

 移転跡地を、防災性の向上のみならず、東京を住みやすく働きやすい生活者重視の快適な都市にしていくために、公園等オープンスペースとして活用したり、コンパクトな構造の都市づくりに活用します。
首都機能を分離することにより、東京は一極集中に伴う諸問題から開放され、ゆとりと活力ある経済、文化都市として生まれ変わり、これまで以上に魅力ある世界都市として発展していくものと考えられます。