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縄文時代
自然とともに生きていくために、人々は土器や石器などさまざまな道具を工夫して作り上げました。
岐阜県内の遺跡からも、このようなイメージを裏付ける発掘調査の成果が出ています。文化財保護センターが発掘調査をした遺跡から出土したホンモノから、当時の人々の暮らしの様子を想像してみましょう。
たたき石・磨石(すりいし)
下の写真は、ともに木の実を調理するための道具です。それぞれどのようにして使ったのでしょう。
石皿の上にクルミなどの木の実をのせ、たたき石で割ります。たたき石は使っているうちにくぼんできます。
磨石で木の実などを磨りつぶします。磨石は使っているうちに表面がツルツルになっていきます。
縄文時代の人々は、このように堅い木の実を磨りつぶして食べやすくしたようです。
打製石斧(だせいせきふ)
下の写真は、土の中のいも類を掘るための道具です。
打製石斧(だせいせきふ)といい、細長い棒の先端に縛り付けてスコップのように使っていたと考えられます。
実際に掘ってみました。
石鏃(せきぞく)
下の写真は、狩りのための道具です。
石鏃(せきぞく)といい、矢の先に付けて使います。
石錘(せきすい)
下の写真は、漁をするための道具です。
石錘(せきすい)といい、両端に切り込みのような加工が施されています。この部分に網をくくりつけ、おもりとして使っていたと考えられています。
縄文土器
縄文時代に使われていたと考えられている土器です。
土器の側面や内部に黒いすすがついているのはなぜでしょう。
ここで紹介するホンモノの貸し出しも行っております(保管資料の活用)。
また、これらホンモノを持参して行う出前授業も行っております(出前授業)。