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毘沙門遺跡の発掘作業が終了しました
毘沙門遺跡発掘作業概要報告
毘沙門遺跡(びしゃもんいせき)の発掘作業は、令和3年5月から11月まで行い、縄文時代前期の土器埋設遺構24基の他、溝、柱穴、土坑などを確認しました。
土器埋設遺構については、何に用いられたものかよく分かっていませんが、日常生活に関わるものではないと考えられています。このような出土例はたいへん珍しく、今後、土器埋設遺構の性格が明らかになることが期待されます。
遺物は、縄文土器の他、土師器、中近世陶磁器、石器、金属製品が出土しました。中でも縄文土器の有孔浅鉢(ゆうこうあさばち)は東濃地方ではあまり出土例のない優品です。また、石器を製作する際の剥片(はくへん)が数多く出土したことから当遺跡で石器製作が行われていたこともうかがえます。
土器埋設遺構(東から)
有孔浅鉢(縄文土器)