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釜戸上平遺跡の発掘作業が終了しました
釜戸上平遺跡発掘作業概要報告
釜戸上平遺跡(かまどうえだいらいせき)
釜戸上平遺跡(かまどうえだいらいせき)の調査は今年度の5月から10月まで行い、縄文時代の竪穴建物1棟の他、土坑などを確認しました。
竪穴建物は、一辺が約3m70cmの規模で、柱を支えるための柱穴、建物の周囲をめぐる壁際溝が見つかりました。また竪穴建物の中央部では、石囲炉(いしがこいろ)が見つかり、縄文時代中期の土器などが出土しました。
当遺跡は遺物散布地とされていましたが、今回の発掘区で竪穴建物を確認したことから、集落跡であったと考えられます。
竪穴建物(北から)
石囲炉内の遺物出土状況と縄文土器
今回の調査で出土した縄文土器は、文様の特徴から、縄文時代中期後葉のものが多いと考えられます。石器は、石鏃、スクレーパー、打製石斧、磨石などが見つかっています。
当遺跡で出土した石器