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各務原市蘇原北部地区社協
各務原市蘇原北部地区社会福祉協議会開催「福祉の人材発掘に関する研修会」へのアドバイザー派遣に関する取組
各務原市蘇原北部地区社会福祉協議会では、1つの小学校区に33の自治会がありエリアが広域であることから、各自治会において、人が集う活動や見守りの活動を進めています。支え合う地域を目指しているが、地域住民の生活ニーズがはっきりと見えてこないことやシニア層の地域活動への参加を促すことが課題であると感じていました。
これからの支え合いの仕組みを考えていく中で、地域のシニア層の取り込みと生活課題の認識、解決に向けて一歩踏み込んだ意識を持ってもらうことを目的として「福祉の人材発掘に関する研修会」が、平成30年2月3日、各務原市蘇原コミュニティセンターにて開催されました。
研修会には、自治会関係者、民生委員・児童委員、サロンの関係者など福祉に熱意がある方々約80名が参加されました。
県では、この研修会に、愛知県にて先進的な取り組みを行っている「NPO法人御用利きと出前授業」代表光武育雄氏を講師として派遣しました。
光武育雄氏からは、『「地問地答」による「町づくり」60代からのハローワーク』と題して、講演が行われました。
主な講演内容
- 地域活動デビューでは、「ありがとう」「ごめんなさい」「教えて」の3つの仲良し言葉を心がけ、コミュニケーション力に欠かせない6つの合い(愛)言葉、「話し合い」「認め合い」「信頼し合い」「助け合い」「分かち合い」「許し合い」を大切にする。
- 活動内容、時間、条件など自分のスキルを活かせる職場を探すが、無ければ理念が共有できる仲間を募って、NPO等で地域社会ビジネスの起業を目指すと良い。
- 「心」で「人」が動き、動かされる「組織」と、その対価として「お金」が循環するシステムのネットワークにより、地域の問題(お困り事)を地域で答えていくのが「地問地答」による「町づくり」である。そのためには、ストレスをためないでプラス思考で楽しく無理なくやれることが長続きするコツである。
- 地域には、団塊の世代という多くの知識や経験を持った「ミドル人材」がいる。「ミドル人材」との協働が町づくりには不可欠である。
- 市民講座などへの参加者にアンケート調査を行い、活動したい人を取り込むと良い。豊富な人生経験のある方々は、自分自身の「適材能力」「意向」を持ち合わせているため活動への思いは強い。
- 様々なタイプの人材に適材適所で活動してもらうことで、地域活動が整っていく。
- 行政が担うべき「フォーマルサービス」では、労働対価を求めない「ボランティア」活動主体でよいが、「インフォーマルサービス」では、市民団体やNPO等の事業で労働対価をいただいて解決を目指す。お小遣いもいただいて「有難う・・・の笑顔」の味は、若返りに最高。
- 市民参加型の「インフォーマルサービス」を「頼みやすく・動きやすく」するのに不可欠なのが、「定(低)料金での作業メュー」作成である。
- 市民活動に参加していただく多くの方が「お金の話はイヤらしい・・・」と思っているが、お寿司屋さんの「時価」表示と同様に、むしろ料金を明示しないことが不親切である。
- 5段階に分けて作業内容に見合った「料金メニュー」創りが起業の必要条件。
- 「町づくり」では、縦軸に「社会のニーズ」(高・中・低)をとり、横軸に「町の実力」(強・中・弱)をとって9つの課題分析から始めるとテーマが見えてくる。
である。結果の評価が利益確保・継続に繋がる。 - NPOなどの地域社会ビジネスでは、「ノーリスク」「ローコスト」「ローリターン」の運営を。
最後に、「楽しく働いて、健康寿命長寿を目指すことも立派な社会貢献ですよ。」とお話しされました。
研修会の様子
講演の様子その1 | 講演の様子その2 | 研修会の様子 |
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