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知事記者会見(平成30年1月17日)
平成30年1月17日(水曜日)15時00分
司会 | それでは、知事定例記者会見を始めます。 それでは、知事お願いいたします。 |
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知事 |
いくつかご報告がございますが、まずは防災情報通信システム、この三層一体運用がいよいよ開始をするということでございます。平成27年度から3年にわたって整備を進めてきましたが、今月の31日に工事が完了して、この日から「地上系」「衛星系」「移動系」と、三層一体運用を開始するということでございます。 次に、「世界農業遺産国際シンポジウム」でございます。今月25日に、ぎふ清流文化プラザで開催する予定でございまして、昨年度からこの国際シンポジウムを、「能登の里山里海」で世界農業遺産をもらっておられる石川県と連携して、山・川・海のつながりということで相互に参加をし合いながら進めていくということでございまして、今回岐阜でやるということでございます。 それから3番目がインターハイのスキー大会でございます。来月の4日から8日までの5日間行われます。 4番目が「清流の国ぎふ女性の活躍推進サミット」ということでございまして、2月22日に開催を予定しております。岐阜県は女性の管理職比率が、ずっと一貫して低いわけでありまして、平成27年の国勢調査では全都道府県中40位ということでございますが、確か私の記憶ではもう少し前に遡ると大体45位とか46位とかその辺でずっときていたわけで、ちょっと上がったということになったかもしれませんが、課題が沢山ございます。 5番目が、「清流の国ぎふ芸術祭第1回ぎふ美術展」の開催の概要が決まりましたのでお知らせします。募集要項も決定しております。 |
記者 | 岐阜市と美濃加茂市で、間もなく市長選挙が始まりますけれども、期待する論戦と言いますか、何かお考えがあれば教えていただけますか。 |
知事 | 岐阜市の場合は、当然、県都ということでございますので、県都の発展といいますか、県都のありようというものと岐阜県の発展とは不可分であると思っておりますので、そういう観点から、7人ですか、多くの候補者が出ておられますが、積極的なご提言とか論戦を期待したいと思います。また、市民の皆さんも、まさに岐阜市がどうあるべきかという観点から、大いに関心を持っていただければとは思っております。そういう中から、おのずと争点は何かというところが浮かび上がってくるのではないかという感じがしております。 それから、美濃加茂市は、残念な事の後でございますので、市政の安定をどのように回復し、さらに前進していくかという、そういう意味での大事な選挙になろうかと思います。市民の皆さんが、このところの市政の展開の中で、法的な問題が一区切りついたところで、あらためてどのように美濃加茂市を変革していくか、発展を図っていくかということについての論戦を期待したいと思っております。 |
記者 | 岐阜市長選について、今回の候補者の中で県と岐阜市の連携が重要だということを訴えられている候補者がいます。背景には、細江市長がこれで引退されることになりますが、細江市政と古田県政の連携がうまくいかなかったという批判もあるわけですが、細江市政との連携という部分について、細江市政をどう評価するかという点が一点と、もう一点は、県と市の連携というところで、今後見込まれる点を教えてください。 |
知事 | 連携というのは、それ自身が目的ではなくて、ある政策目的を実現するためにどういうフォーメーションを組んだら良いかというテーマだと思うんですね。だから一般論、抽象論で連携、連携ということではなくて、何をするための連携か、しかも何をするためかということがはっきりすれば、どういう連携が望ましいか、どういうやり方が望ましいかということがおのずと明らかになってくるわけで、連携と一口に言っても、制度的な連携というものもあれば、政策実行面というか、運用面での連携もあれば、予算とか諸々の負担関係をお互いに、適切な負担関係を作って分担して、ひとつの目的を実現して行くとか、色んな連携がありますので、一般論として言うのは、あまり生産的ではないのではないかと思っております。 例えば、去年の関ケ原というのも一つの例で言いますと、関ケ原というのは一つの場所ではありますけれども、含意するところは、もっと広い関ケ原に至る歴史の流れもあれば、東西の接点というような見方もあれば、あるいは、戦争と平和という視点もあれば、色々な視点があるわけです。そうなると、どんどん関ケ原というテーマも広がっていくというか、連携していく、つながっていくテーマだということで、単に関ケ原町と県が連携するだけではなしに、大垣市も関わってくるし、岐阜市も関わってくるし、どんどん広げていく、広がっていく、そういうコンテキストで私どもは取り組んでいるわけなんですが、そういう中で例えば関ケ原の交流館がありますけれども、あそこのお土産売り場で信長450年というのを取り上げてもらうとか、例えば、去年は大谷吉継をテーマにやりましたけれども、そのイベントいうか、セレモニーの中でも信長450年というのを織り込んだ形にしたりですね、岐阜駅の「THEGIFTSSHOP」でも、岐阜のすぐれものという観点から、信長450年にちなんだ、すぐれもの展というのをやりましたし、そういう形で、お互いに相乗効果を高めていくと言いますか、どうやったら、相乗効果を高められるかということで、一つ一つの施策なり行事なりを考えて行くということが、大事ではないかと思っております。 観光も今、よく広域観光ということを言われますけれども、点ではダメですし、線ではダメですからしっかりとつないでいく必要がありますので、そういう意味で、岐阜市であれ、大垣市であれ、関ケ原町であれ、あるいは美濃加茂市であれ、どこであれですよ、つないでいくということを私自身は心掛けているつもりです。そのつながり方とか、テーマとかタイミングとかそういったことが、色々とケースバイケースで、一番ベストな選択をしていくということでやっていくわけです。そういう中で、岐阜市は先ほど申し上げましたように、県都ですから、県のまん真ん中にあるということで、いわば、県のリーダーたるべき市町村ということでもございますので、岐阜市との連携というのは、ものすごく大事だと思っております。 |
記者 | 16年ぶりに新しいリーダーが生まれるということで、知事が今後、岐阜市と一緒にやっていきたい事業や、こういう構想があるというようなプランがあればご教示いただければと思います。 |
知事 | 山ほどあるんじゃないですか。具体的に議論はしておりませんが、名鉄の線路の高架化、あれも私が子どもの頃から、開かずの踏切ということで、加納の人たち、岐阜の南から北への通路という意味では、ずっと悲願ですよね。ようやく、とにかくやろうではないかとということで、JR岐阜駅の高架化の時に本来やっておいてよかったのではないかと私は思いますけれども、それは、全くなされなかったということで、名鉄の名古屋本線の高架化は正に、国、県、市、名鉄の4者がきちっとタッグを組んで、それぞれの役割分担を見定めてやっていかないと進みませんので、しかも、私も加納の出身ですから、悲願ですから住民の、できるだけ早くやりたい、これは一つの連携と言えると思います。 それから今、申し上げましたように、武将観光とか侍文化ということで岐阜県がアピールしようということになったら、当然岐阜城、岐阜市川原町、織田信長という切り口もありますし、関市の刃物もあれば、東濃の山城もあれば、もちろん関ケ原もあれば、大垣城もあればということで、そういう連携というのを、観光の面では、連携すればするほど、膨らみがでてくる、懐が広がってくるということです。このところ、岐阜県にお越しになるお客さんが、岐阜県を周遊するというよりは、岐阜から次にどこへ行くかということで岐阜県を宿泊地として選ばれるということが多いと聞いておりますけれども、岐阜の長良川温泉が、先般、温泉地の人気投票で女子旅部門の全国ランキングで1位になった、これは、ここ何年かの間に、おんぱくプロジェクトということで、長良川流域の人たちがコツコツとやってきて、私どもも応援してきましたし、岐阜市も応援してきましたし、そういう県、市が一緒になって、長良川温泉といいますか長良川流域を魅力あるものにしていこうとしたことが、一つの結果になったわけであります。 「清流長良川の鮎」ということで、岐阜市、関市、美濃市、郡上市、4市で流域のアピールをしていこうということですから、岐阜市は不可欠の存在であります。 例えば、FC岐阜一つをとりましても、これも岐阜県のプロスポーツ文化の初の体現ですけれども、これも岐阜県、岐阜市が一緒になって、先頭を切ってアピールをしていくということで、何とか今日までやってきているわけですし、そういったことでいくらでもあるんじゃないでしょうかね。特定のテーマに限定するというよりは、岐阜県全体の発展の中で、連携していくというテーマは、今日ご紹介したもの一つをとっても連携の要るものは結構あると思いますよ。 1+1が2ではなしに、相乗効果というか、コラボレーション・連携をとることが、単なる足し算ではなしに、もっと大きな効果を生んでいく、もっと高い評価を得て行く、もっとアピール度が高まるということを期待したいという思いです。 |