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山県市「生活安全推進協議会」への派遣
山県市「生活安全推進協議会」へのアドバイザー派遣に関する取組
山県市では、安全安心な地域づくりに取り組む各団体メンバーの高齢化がすすみ、児童の見守り活動など次代を担う後継者育成が喫緊の課題となっている。
若者が、地域のまちづくり活動に関心を持ち、活動への理解と協力が得られるような方策、まちづくり活動にかかわろうとする機運を高める方策などについて「生活安全推進協議会」において検討し、安全安心な住みよい地域社会の実現を目指しています。
県では、12月18日、山県市「生活安全推進協議会」に、美濃加茂市川合西3号自警団顧問の渡辺孝男氏をアドバイザーとして派遣しました。
渡辺孝男氏からは、『「地域を守る」私達の活動』と題して、講演が行われました。
主な講演内容
- 市町村別の重点対象犯罪の発生件数を提示し、山県市は「事務所荒らし」が多いことを説明。自分の地域の犯罪状況を知ることで、取り組みが必要と住民に認識してもらうことが大切である。
- 地域住民が顔見知りとなり、交流がされている地域は、犯罪がおこりにくい。
- 住民、警察、行政の三位一体での活動が、地域の安全につながる。危険な個所の修復、視野がさえぎられる個所の草刈り、のぼり旗取り付け、地下道の防犯ブザー点検、落書きの撤去、犬の散歩時の啓発ジャンパー着用、日々のパトロールなど点の活動が面の活動になっていくと地域の安全が強化される。
- 若い人に「ここに住んでどうですか」と聞いてみてほしい。その意見の中で、やれそうなことから改善していくと取組みやすい。
- 「自警団」は何をしているかわからないと理解されない時期があった。そのため、行事案内や犯罪情報抑止の情報を掲載した「自警団だより」の発行や「防犯フォーラム」や「地域の防犯診断」を実施した。活動を地域住民に知ってもらうための情報提供が必要である。
- シニア世代の人の知恵と経験を活用することは大切である。声をかければ協力してくれる。
- 地域での活動をすると問題点が見つかる。その問題点を改善しようとする行動が地域での活動につながる。当番制など強制的なことはしないで一人でも地道に続けることが重要である。見て見ぬふりはせず、地域の5S(整理・整頓・清潔・清掃・躾)を徹底的に進めること。
- 「ヒヤリとする事故を防げば軽微な事故は発生しない。軽微な事故を全力で防いでいれば重大な事故までは発生しない。」このハインリッヒの法則のことを地域の防犯活動に置き換えて考えてみてください。
最後に、「地域の方の活動する力が必要であること、少子高齢化が進む中、一人ひとりの人が安全安心な地域をつくり、ここに住んで良かったと言ってもらえるよう、一歩前に進む活動を共に実施し、日本一素晴らしい地域づくりに挑戦しましょう。」と熱いエールが送られました。
講演の様子
講演の様子その1 | 講演の様子その2 | 協議会の様子 |
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