本文
川上ほうろ踊り[かわかみほうろおどり]
分類 | 重要無形民俗文化財 |
---|---|
指定別 | 県 |
所在地 | 揖斐郡揖斐川町坂内川上 |
技芸団体 | 川上民謡保存会 |
指定年月日 | 平成27年3月6日 |
薬師堂前川上白山神社境内:拝殿前
川上ほうろ踊りは、揖斐川町坂内川上地区に伝わる太鼓踊りで、毎年秋分の日の前後の土曜日に、川上八幡神社の祭礼において夜に奉納される。「太鼓打ち」、「鉦打ち」、「警固」、「音頭」などの役者を中心に構成される。「太鼓打ち」と「鉦打ち」が背負う「ほうろ」と呼ばれる竹の枝に真綿を付け、下部に帯を下げた長さ5m程の背負い物が特色となっており、芸能の名称にもなっている。
この川上ほうろ踊りは、踊り歌の歌詞や歌唱の形式など、室町時代後期から近世初頭の形式を伝承していると考えられる。また、滋賀県や福井県に分布が確認できる「ほうろ」を背負う太鼓踊りは、県内では唯一の例である。川上ほうろ踊りの持つ諸要素は、民俗芸能の伝播や受容を考える上で、きわめて重要であり、その民俗学的・文化財的価値はきわめて高いと評価された。