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星宮信仰資料
星宮信仰資料[ほしのみやしんこうしりょう]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 郡上市美並町 |
所有者 | 星宮神社 |
指定年月日 | 平成24年3月16日 |
金銅虚空蔵菩薩懸仏
木造虚空蔵菩薩立像
狛犬
員数:一括
内訳
- 懸仏40面
- 仏像8躯
木造虚空蔵菩薩坐像:1躯、木造蔵王権現立像:2躯、木造虚空蔵菩薩立像:1躯
木造聖観音菩薩立像:1躯、木造如来形立像:1躯、木造阿弥陀如来立像:1躯
木造不動明王坐像:1躯 - 狛犬1対
懸仏は、鏡板や荘厳に後世の補修が多いが、鎌倉時代と考えられる尊像が15面あるなど、尊像や鐶金具の一部は古いものをよく残している。中でも、大型の十一面観音菩薩、阿弥陀如来、聖観音菩薩の懸仏は作行も良く、体部の造形は簡略ながら、顔には鎌倉時代特有の生命感が表されている。これら3面は、白山信仰の中核をなす尊像で、三尊を構成したとみられる。また、やや時代は降るものの、大型の虚空蔵菩薩も揃っている。
仏像は、室町時代以前の状態のよいものが8躯伝わるが、専門仏師による本格的な仏像といえるのは、不動明王坐像(粥川寺本尊)のみである。虚空蔵菩薩坐像(南北朝〜室町時代)と蔵王権現立像(鎌倉時代)は、秘仏としてかつては本殿の厨子内に、前者が前に後者がその背後に祀られていた。蔵王権現立像は大峯修験道との関連において注目される。星宮神社には、もう1躯、立像の虚空蔵菩薩像があり、これと作風が似た聖観音菩薩立像がある。一見、平安時代の仏像のように静かで穏やかだが、表情は明るく目には生命感があり、鎌倉時代に入ってからの作と考えるべきであろう。
如来形立像(平安〜鎌倉時代)、阿弥陀如来立像(鎌倉時代)、蔵王権現立像(鎌倉時代、上記秘仏とは別の小型の像)、狛犬(平安時代)も含めて、専門仏師によるものではなく素朴なたたずまいである。しかし、いずれも独特の品格があり、仏像の種類も多種におよぶ。