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土岐市「土岐津町まちづくり協議会」

土岐市「土岐津町まちづくり協議会」へのアドバイザー派遣に関する取り組み

土岐津町まちづくり協議会の取組みについて
 「土岐津町まちづくり協議会」は、住民相互の連帯感と自治意識の高揚を図るとともに、地区に共通する課題の解決に努め、各種の団体と密接な連携を図りながら、ふれあいのある心豊かなまちづくりを推進することを目的として平成28年7月に設置されました。
 事業推進のため、「まちづくり部会」「人材育成部会」「環境保全モデル林整備部会」の3部会が設置されています。
 特に、地域の歴史遺産の継承、自然環境の保全を目的とした街並みの景観整備、森林や遊歩道の整備、歴史勉強会、高山城戦国合戦まつりの活動を通して、世代を超えた地域の絆の再生、生きがいの創出、故郷への愛着心の熟成、地域コミュニティの再構築を目指したまちづくり活動を推進しています。

 このたび、「歴史的観光資源を活かした森づくり」「子どもたちを育む森づくり」をコンセプトとした岐阜県環境保全モデル林「土岐高山城跡の森」の整備事業が完了し、森の管理を委託されたことに伴い、今後の利活用計画の策定が急務の地域課題となっています。
 そのため、同協議会は「土岐高山城跡の森利活用計画策定会議」を開催しました。

取組みに対する支援を実施しました
 県では、森林の保全計画、体験学習を中心とした森の学校などの運営、エコツーリズムの推進など森の利活用に関する計画策定を支援するため、特定非営利活動法人森のなりわい研究所長の伊藤栄一氏を、「策定会議」にアドバイザーとして派遣しました。

第1回策定会議(平成29年1月15日(日曜日))参加者33名

 初めに、土岐津町まちづくり協議会から「地域の課題と森の概要」について、基調報告がありました。
 次に、講師の伊藤栄一氏から、「里山林のあるべき姿と利活用について」をテーマに講演を行っていただきました。
 「過去の里山は生活に密着しており、薪を採取し自然の恵みを享受していた。しかし、生活様式が変わり里山へ行く機会がない今日では、里山の利活用の自由度が高まっている。森は生活環境を守る役割がある。森に手を入れ、様々なタイプの森をつくって、いろいろなつながりを広げていくと良い。実体験を含め、子どもたちが自然とどう関わっていくかなどの環境教育の場として活用したり、地域の皆さんが暮らしの場の中で森とどう関わっていきたいかを思い描きながら自由にアイデアを考えてほしい。」とご助言がありました。

 その後、住民の皆さんが5つのグループに分かれ、利活用計画を話し合うワークショップを行いました。
森の整備、子どもたち、歴史資源、夢をキーワードに、日頃活動を共にしているメンバーが活発な話し合いを行い、いろいろなアイディアが出ました。

 最後にグループ代表者からの発表がありました。
グループ代表者の方からは、

  • 遊歩道を整備してウォーキングコースをつくり、親子で楽しめるような遊具やアスレチックを備える。
  • 森のカフェやパン教室を開き、女性の参加者を増やす。
  • 旅行会社と提携して、高山城跡歴史ツアーを実施。
  • コンサートステージを作り、武将隊披露や戦国合戦体験等のイベントを行う。
  • 中学校の体験学習の場として活用してもらい、「森のガイド認定証」を交付する。
  • 季節に応じた楽しい体験型イベントを開催し、高山城跡を多くの人に知ってもらう。

などの多くの意見が発表されました。

住民の皆さんから出された意見をもとに、「土岐高山城跡の森利活用計画(基本構想)」(案)を検討していくことになりました。

第2回策定会議(平成29年2月12日(日曜日))参加者38名

 初めに、土岐津町まちづくり協議会から、第1回ワークショップで提案された多くの意見を整理分類した結果を踏まえた「土岐高山城跡の森利活用計画(基本構想)」(案)の報告がありました。
 その後、参加者は6つのグループに分かれてワークショップを行い、盛り込むべき内容等について検討しました。
 講師の伊藤栄一氏から助言を受けながら、魅力的な森づくり、歴史的観光資源を活かした森づくり、子どもたちを育む森づくり、持続可能な森づくり、協働の森づくり等に関して、活発に意見交換が行われました。

 最後にグループ代表者からの発表がありました。
 グループ代表者の方からは、

  • 森の自然を活かして花木、水辺、広場等とゾーン分けし、誰もが心地よく使いやすいよう整備する。
  • わかり易い散策マップを作成し、看板道標を整備する。
  • 保育園、幼稚園、小中学校等のニーズに応じた森の教室の企画を進める。
  • 大学との連携等社会資源を活かし、地域活性化に向けた企画を行う。雇用の確保を視野に入れる。
  • 子ども向け講座の講師育成が大切。今後、持続可能な人材の確保が必要。
  • 中長期的には、経済的に自立した活動を展開する努力が必要。

などの多くの意見が発表されました。

 第2回策定会議で出された意見を踏まえて、「土岐高山城跡の森利活用計画」が策定される予定です。

講演及びワークショップの様子

第1回策定会議

伊藤講師の講演 ワークショップ グループ代表者の発表
伊藤講師の講演の画像 第1回ワークショップ グループ発表

第2回策定会議

利活用計画基本構想(案)の説明を聞く
参加者
ワークショップ グループ代表者の発表
概要の説明の画像 ワークショップの画像 グループ代表者からの発表の画像