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海津市馬目自治会
海津市馬目自治会(海津市)
活動団体名
海津市馬目自治会
活動地域
海津市馬目地域
活動場所
馬目ふれあいセンター
地区の概要
163世帯、約500人で構成されており、従来からから住んでいる世帯と新しく移り住んでいる世帯が半々となっている。
愛知県愛西市に近く、ベッドタウン化している。自治会加入率は、ほぼ100%。
【活動内容】(防災士の資格を持つ自治会長を中心とした地域防災力向上を目指した活動の取り組み)
防災活動に取り組むようになったきっかけ(自治会長談)
阪神淡路大震災の発生を機に、防災に関心を持ち始めた。
自治会長に就任したのをきっかけに地域防災力の必要性を痛感し、その向上を目指して何をするべきかを模索した。その後、東日本大震災が発生し、災害発生の周期が短くなったことから危機感を強め、防災士の資格を取得した。「災害はここには来ない」とか「何とかなる」というように住民の意識が低く、まずは意識改革が必要と考えた。
具体的な活動内容
馬目自主防災会での活動
平成21年12月に、自治会傘下において、馬目自主防災会を結成。
地域の防災力には共助が必要であり、知識があるとないとでは、災害時の初動がずいぶん違ってくる。そのため、避難誘導訓練、非常食の作り方訓練、災害図上訓練を実施してきた。
平成28年度は、誰もがためらわず使えるようにするためAED体験訓練を行い、その後、防災講話を聞き災害への認識を深めた。この時に、消火ホースと格納箱の点検も実施した。
災害時要援護者マップを使い、自分の地域、災害弱者を知るようにしている。訓練は、繰り返し実施することで身に付き、災害時に迅速に行動できる。
防災意識、モチベーション向上への取組み
関心のあるテーマから防災に必要な意識づけを図った。防災に関する出前講座を自主防災会で開催し、住民参加型体験訓練を実施。
地域の脆弱な部分を、住民で話し合いながら発見し、対策を考えていく手法は、防災意識への動機づけに有効である。
活動の効果
- 防災訓練参加者が、当初は50人ほどだったが、200人ほどに増加している。3年で住民の意識が変わってきた。
- 防災に備える意識が育ってきており、防災に関する出前講座を利用する自治会が増えた。
AED体験訓練の様子
防災講話の様子
救急救命講習の様子
課題と今後の展望
- 役員のなり手がない。消防団員が不足。
- 馬目自治会の活動から市全体の防災意識を高めていく必要がある。
- 自治会活動は、自分のため、家族のため、地域のためであるので、積極的に参加してもらえるよう内容を工夫していきたい。お互いに顔見知りになるだけで、地域の安全力は増す。
- 地域を自分の目で見て、聴いて、自分で考える行動をしていくことが、地域力の向上につながるので、活動を充実していきたい。