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道の駅の由来について
道の駅の始めは?
各諸説があり、建設省道路局が監修を行った「道の駅の本」(出版:ぎょうせい)では、下記のように記述されている。
そもそも「道の駅」については、平成2年1月に中国地域づくり交流会のシンポジウムの中で「道路に駅があってもよいのではないか」との提案がなされたことがその始まりである。その後、平成3年10月から平成4年4月にかけて山口県、岐阜県、栃木県の3地域において仮設の休憩施設を利用して「道の駅」の実験が地元市町村の主体性に基づいて実施され、地元のコミュニティーが活性化されたり、地元の特産物をPRすることができた等、たくさんの効果が報告された。また、平成4年3月30日に「美しく豊かな道づくり道の駅からのアプローチ」と題したシンポジウムにおいて「道の駅」についての状況報告が行われ全国各地よりたくさんの参加者を集めた。
「道の駅」に対する地域のこのような盛り上がりを踏まえ、建設省では、「道の駅」を平成5年度から始まった第11次道路整備5箇年計画の施策の一つと位置づけ、これを積極的に推進することとし、その基本コンセプト及び整備に向けての市町村と道路管理者双方の取り組み方、「道の駅」に必要なサービス等について検討するため、平成4年5月20日、第1回目の「道の駅」懇談会を開催した。
この懇談会では、平成4年7月に岐阜県高山地方で既に実験中の施設を見学し「道の駅」の利用実態を把握したり、平成4年11月18日に「道の駅」駅長会議を開催し類似施設の代表者から意見を聞いたり、平成4年8月から9月にかけて全国から「道の駅」の案内板、意見の公募をおこなう等、様々な検討がなされ、平成4年12月2日の第3回懇談全において最終の意見が取りまとめられ、平成5年1月18日に「道の駅」に関する提言が提出された。