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随縁寺裏B地点遺跡の調査成果を紹介します
所在地
高山市上切町(たかやましかみぎりちょう)
発掘区全景(北東から)
発掘状況(平成27年度調査)
随縁寺裏B地点遺跡は高山市上切町にあり、川上川左岸の丘陵地に立地します。発掘調査では、縄文時代から古代にかけての遺物が出土した自然流路やこの流路が埋没した後の中世に建てられたと考えられる掘立柱建物2棟を検出しました。
多くの遺物が出土した自然流路
発掘区のほぼ中央で、南方向に流れていたと考えられる自然流路(NR)を確認しました。縄文時代早期から平安時代までの遺物1,034点が出土しており、掘立柱建物が建つ中世まで存在したと考えられます。
掘立柱建物(SB1、SB2、上が北)
2棟の掘立柱建物
発掘区西部で2棟の掘立柱建物を確認しました。SB1は柱間が5間×2間(床面積約42平方メートル)、SB2が3間×2間(床面積約23平方メートル)で、いずれも柱が等間隔で配置される「総柱」と呼ばれるタイプの建物です。
自然流路(NR017、NR032、北西から)