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知事記者会見(平成28年1月4日)
平成28年1月4日(月曜日)午後3時05分
知事 |
改めまして、あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりましたけれども、今年また皆さん方にもお世話になります。よろしくお願いします。 1月から12月までいくつかありますけれども、大きく言って4つのカテゴリに分かれるのかなと。1つは、今申し上げたお話しからの延長線上で、「岐阜ブランド」と言いますか、あるいは「長良川ブランド」と言いますか、そういったブランディングを更に強力に進めていく類のもの。例えば、1月に岐阜駅のTHEGIFTSSHOPのリニューアルをやりますが、お客さんからの声もありますし、私どももずっと売上等を見ておりまして、大変好調なのですけれども、食のところをもっと強調したらいいのではないかということで、岐阜県の優れた食材をさらに強力に全面に出していくと、そこから岐阜県のライフスタイルというものをアピールしていくというようなことで、今リニューアルをしようということでやっております。また完成した暁には、ご覧いただいて色々ご意見いただければと思っております。 それから2番目が人づくりとか、人のケアということで1月の下旬に、これは神岡でやる予定にしておりますけれども、梶田先生に岐阜県民栄誉大賞の表彰をさせていただくことと、併せてノーベル物理学賞の受賞記念行事もございまして、梶田先生が岐阜ゆかりの方であることを通じて、これからの科学教育みたいなことについて色々と心していきたいと思っております。 3番目のカテゴリが、私どもが「2020プロジェクト」と言っておりますけれども、2020年の東京オリンピック・パラリンピックをにらんだ、スポーツを中心とした振興策ということでありまして、5月に第6回高橋尚子杯のぎふ清流ハーフマラソン、これは完全に岐阜のハーフマラソンとして世界陸連からもシルバー認定を受けるなど、国際的にもすでに確立したと言いますか認知されたハーフマラソンでありますが、今年もやらせていただくということでございます。 それから4つ目のカテゴリとして、インフラ整備も色々な分野で着実に進んでまいりますが、例えば3月をご覧いただきますと、濃飛横断自動車道の和良金山区間の供用開始ということで、これによって下呂と郡上との間のアクセスが格段に良くなると、下呂が非常に近くなるということで、下呂温泉の振興にもインバウンドにも大きなインパクトをもたらすのではないかというふうに思っております。いま相当山の中を遠回りしているルートが、トンネルを抜けて直線でストンと入りますのでかなり変わってくると思います。それと国道21号の坂祝バイパスは全線開通ということで、慢性渋滞の解消につながることを期待しております。それから6月に小水力(発電事業)が2件、供用開始になります。それから8月に先ほどお話した県営都市公園の活性化というもの、これも岐阜ブランドという意味でもありますが、インフラ整備という意味でも位置づけられるのではないかというふうに思っております。 今朝の会合(仕事始めの式)では、県政の深化ということを申し上げたのですが、特に一貫して攻めの姿勢で臨んでいこうということと、それから政策のイノベーションと言いますか、今ここにしかないものをどう見出していくか、作り出していくか、アピールしていくかという辺りに重点を置いて、政策のイノベーションをやっていこうということを職員の皆さんにもお話をさせていただいたところでありまして、そんな思いでいるところでございます。 |
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記者 | 主要事業一覧の中でいくつも挙げていただきましたけれども、特に重点を置きたいと思われていることを1つ2つ挙げていただくとすればどういったところになりますか。 |
知事 | 特に1つ2つというよりは、先ほど申し上げましたように、岐阜ブランドの振興、人づくり、スポーツ、インフラ、それぞれにしっかりとした目配りをしていきたいということですけれども、全体を通じることで言えば、「『清流の国ぎふ』創生総合戦略」が昨年完成したばかりでありますので、いわば地方創生戦略の全面展開と言いますか、そこに今のような4つの項目が連なってくるということになろうかと思います。 |
記者 | もう1点ですが、5月に伊勢志摩サミットが開かれますけれども、現段階で岐阜県としてどのように協力されていくかというプランみたいなもので決まっているものがあれば教えてください。 |
知事 | 愛知県、名古屋市も含めてこの東海地域でどういうふうに連携を取っていくかという話をつとにしているところでございますけれども、これは徐々に明らかになってくると思いますけれども、サミット全体がどういうスケジュールでどういうふうに運営がなされていくか、サミットの中身と言いますか、議論のアジェンダがどうなるかという問題もあります。同時に7か国の首脳が集まる訳でありますから、特にこういう時期でありますので、全体としてのセキュリティプランといったものがまずは示されてくるとは思うのですけれども、そういう中で岐阜県警も当然支援に回るということにもなろうかと思いますし、その辺りのサミット全体のマネージメントがどうなってくるか、そういう中で開催県なり近隣県にどういう要請が国の方から来るかというのが1つです。 それからそういう中で地域の魅力発信とか、地域をアピールするチャンスがどこにあるのかと、どういうタイミングでどういう場所であるのかということもこれから少しずつ明らかになってくると思うのですが、何となく、いま3県1市で話をしていますのは、会場とは少し離れたところにプレスセンターができる訳です。このプレスセンターに世界中から相当な数のプレスがお出でになりますので、そのプレスセンターの色々なスペースを活用して地域の魅力のアピールをしてはどうだろうかとか、後は空港とか色々な首脳ないしは主要閣僚の方々が辿られる道筋の中で何かそういう地域の魅力をアピールするようなスペースと言いますか、可能性があるかどうかというのも、状況を見ていこうと。 それから首脳なりご夫人のプログラムがどういうふうになってどこを回られるかとかいうこともあろうかと思いますので、そういったことの中でまた地域として連携して何か対応することがあるかどうかというようなことで、これから急速にその辺りの内容が国の方からも出てくると思いますし、我々としては最大限、地域の魅力をこの機会に発信できればというふうに思っております。 |
記者 | 今朝の安倍首相の記者会見で「もはやデフレではない」というような言葉が出ていたようなのですけれども、県内の経済の状況なども踏まえて、ご所感をいただけたらと思います。 |
知事 | 緩やかながら着実に回復基調にあるというのは国全体もそうですし、岐阜県も経済情勢の認識としてはそういうことになろうかと思っておりますけれども、ただ個々のプレーヤーにとってそういう景気の回復がどこまで実感できるかということと、企業にとって投資意欲がどういうふうにこれから出てきうるのかということとか、あるいは消費者にとって消費意欲がどういうふうに出てきうるのかどうかとか、そういった今微妙なところに来ているのではないでしょうか。 ですからマクロ的には着実に回復基調にあると思いますし、また今年それがさらに進むことへの期待も各界からも出ておりますので、大きな流れとしてはそういうことかと思いますけれども、それがさらに消費とか投資にどういうふうに具体的につながっていくかというところを注目したいと思っておりますけれども。 |