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第10回検討委員会

記事ID:0000139 2016年1月29日更新 河川課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

第10回岐阜県河川整備計画検討委員会議事概要

第10回岐阜県河川整備計画検討委員会議事概要
岐阜県河川整備計画検討委員会事務局
日時:平成20年3月17日(月曜日)
13時00分から16時00分まで
場所:全建総連岐阜建労
5階大会議室
1議事
議第1号
牧田川圏域河川整備計画(原案)について
議第2号
境川圏域河川整備計画の概要について
議第3号
土岐川圏域河川整備計画の概要について
2議事の要旨及び審議結果・意見の要旨
議第1号
牧田川圏域河川整備計画(原案)について
1)説明の要旨
牧田川圏域河川整備計画(原案)について、圏域の課題、地元住民との協働による
原案作成経緯及び河川整備にかかる内容等の説明を行った。
2)意見の要旨

  • 杭瀬川上流にはハリヨが生息している。その杭瀬川では、既存取水堰の上流にヘドロが溜まった状態となっている。今後の工事で堰を改築する際、同じ問題が生じないよう、堆積したヘドロを排出できるような工法検討を重ねて欲しい。
  • 大谷川の洗堰の嵩上げにより、それまで越流していた水のことを考えると、昔の河道状況を把握しながら、水を地下に浸透する箇所を増やすなど、護岸工事の対策だけでなく、地下水が循環できるシステムがどこかにできないかと思っている。
  • 度々豪雨災害があるが、一刻も早く解消して欲しい。なお、杭瀬川の上流も被害が発生しており、下流から整備することを考えるとなかなか上流まで整備されないと言う問題がある。また、杭瀬川は、東川の合流点や取水堰等で水位が上がるので、現況をよく把握しながら、改修を進めて欲しい。
  • テレビでメダカは、川と水田を行き来すると聞いたが、今回の計画では何か配慮するか。
  • (上記意見に対し)現状で水路は既に深く、川と水田を行き来する形状でない河川の工事では、地下水が自噴する箇所の保全や、昔から柳の木の下には、ハリヨやメダカが住んでいたことを考慮し、今ある大きな木の根を残すなど様子をみながら検討してはどうか。川と水田の行き来については、可能なところで対応すればよい。
    (事務局)
    →杭瀬川で確認されたメダカは、河川の形状から、河川内に生息しているものと思われ、川の中で対策を検討していきたい。また、自然環境への配慮は、有識者の意見を聴きながら進めていく。
  • 今回は、近年の出水に対応するということだが、さらに大きな雨が降った場合は更に工事をするということか。また、更なる工事も含めた計画とならないか。(事務局)
    →最終的な河川の目標を定め、その内30年間で出来る改修をこの計画としている。
  • 相川流域の確率規模について、説明がほしい。
    (事務局)
    →相川流域の今回の整備計画目標は、大谷川の堤防を最終形の標高10.88mまで嵩上げすること。これは、平成14年の洪水時の水位に対し、堤防で決められた余裕高をもった整備を行うことであるが、地域の事情を考慮しながらこの流域の整備を進める。ここは背水影響対策であるため、確率評価をしていない。

【注意】
標高については、「昭和44年度平均成果」を用いて表示しています。
以上を踏まえ本河川整備計画(原案)については了承する。
議第2号
境川圏域河川整備計画の概要について
1)説明の要旨
境川圏域河川整備計画について、概要及び現状と課題を説明。
2)意見の要旨

  • 境川の施行区間は、木曽川からも長良川からも地下水脈が届かない澱んだ地域で、地下水が年々悪化している地域である。川と地下との地下水循環を意識して整備されたい。
    (事務局)
    →護岸工法については、コンクリートで固めた護岸ではなく、護岸背後の地下水が川に戻ることを考えながら、これから検討していく。
  • アンケート結果では、災害の防止より水辺の美しさを求める声が、約13%ある。
    この地域の昔からの浸水実績を考慮すると、回答者の荒田川で約3割、論田川で約5割が、被災経験がないということを反映していると推測できる。
  • 学校の校庭を遊水地とする整備等も着実に進めれば、洪水のピークに効果がある。
  • この流域には、排水ポンプ場の整備がされているが、その治水効果が期待されると聞いたことがあるが、どのように考えているか。
    (事務局)
    →長良川への合流点には、国土交通省で、整備・管理している排水ポンプ場がある。これら排水ポンプ場の効果について、本計画では、見込んだ計画をしていない。
  • 荒田川は、過去に比べればきれいになったが、川の中にヘドロが堆積しているところがある。これについて、どのように考えているか。
    (事務局)
    →ヘドロだけでなくゴミも多いと認識しているが、具体的な対応は今後の検討課題である。
  • 下水道の整備に伴い、この地域の水質は改善されると期待していたが、未だに代表的な水質指標であるBODについて環境基準がD類型の河川があり、都市の中で水質改善の努力が必要と感じる。また、合流する長良川にも悪影響を及ぼすと思う。
  • (上記意見に対し)事業者や一般家庭から汚い水を出すことが問題であると思うが、河川管理者もハリヨなどの環境への配慮するように、水質問題も配慮するのか。
    (事務局)
    →環境基準については、行政全体の目標と認識しており、河川管理者としてできることは、河川管理上必要であれば対応していく。
  • 小学校では、総合学習などで、実際川に入ることがある。その際、階段などが必要となる。境川の流域には、多くの学校があるため、学校の近くに1箇所程度階段を設置して、川に入ることが出来る魅力的な川として欲しい。
    (事務局)
    →実際工事に入る際、地元の方々に話を聞く中で、階段設置要望があれば、その都度対応する。
  • 河川にゴミが多く捨てられるが、川に近づきたくない川となってはいけない。
    (事務局)
    →岐阜の都市圏を流れている川では、ゴミがたくさん落ちており、ゴミ処理や、啓発等努力しておりますが、ゴミを捨てられる状況である。
  • (上記意見に対し)ゴミ対策は、行政のやる仕事ではなく、地域のやる仕事である。

議第3号
土岐川圏域河川整備計画の概要について
1)説明の要旨
土岐川圏域河川整備計画について、概要及び現状と課題を説明。
2)意見の要旨

  • 渇水による被害はないという説明だったが、近年、渇水被害が生じていないか。
    この地域の水は、豊富にあるのか。岐阜県の中では降水量が少ないと認識しているので、渇水に対する考え方が心配である。
    (事務局)
    →東濃地域の水は、木曽川に依存しているおり、今回議論の対象外となっている。
    土岐川の水は、主に水道用水に利用されておらず、農業用水に利用されている。
  • 東濃地域は、地質を見ると保水力が無い地域と認識している。河道整備は、直線的で河床を平らにすると、下流への影響が心配である。蛇行したままの整備や、できるかぎり河道内の岩を残すなど配慮して整備して欲しい。そうすれば、環境的にも良いと思う。
    (事務局)
    →基本的に、現況河川をショートカットする計画でなく、できるだけ現況河道を使いながら整備を進めることを考えている。また、河床をきれいな形にするのではなく、瀬や渕を保全するよう配慮し、治水面を考えながら、岩を残すところを検討する。
  • 昔は、白濁した水が流れていたが、最近の水質はよくなった。
  • 水質指標の一つである、大腸菌郡数は、環境基準を超えても対応できない。
  • ゴルフ場や陶土を採っている山が多い地域だが、治水上どのように考えるか。
    (事務局)
    →ゴルフ場の開発時に、調節池を設置するなど、流出抑制対策を行っており、陶土を採取する山は、現在減少している。
  • 資料で提示した大規模開発以外に、予定はないか。
    (事務局)
    →東海環状自動車道が整備され、開発される可能性は無いといえないが、開発申請があれば、それに見合った調整池の設置を指導していく。

以上