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展示(2)六里遺跡(大野町六里・小衣斐)
概要
六里遺跡は、揖斐川と根尾川が運ぶ土砂によって形成された扇状地に立地しています。発掘調査によって、縄文時代や古墳時代、古代から中世の遺構を確認しました。縄文時代晩期に墓域として土地の利用が始まり、土砂によって埋没した後の古墳時代に集落や水田、古代以降に水田として利用された状況が明らかとなりました。
六里遺跡出土の遺物
遺物の紹介「石棒・石刀」
六里遺跡では、石棒、石刀が出土しました。石棒は両端が折損していますが、敲打(こうだ)後に研磨した痕跡が残ることから、製作中に破損した可能性があります。石刀は頭頂部は研磨による複数の面が形成されていたり、刀の「区(まち)」にあたる部分が明瞭に作出されていたりすることが特徴的です。祭祀具として用いられていたと考えられています。