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各務原市八木山地区社会福祉協議会
「各務原市八木山地区社会福祉協議会」へのアドバイザー派遣に関する取組
平成27年6月13日(土曜日)、八木山地区社会福祉協議会が主催する福祉座談会に、アドバイザーとして「特定非営利活動法人ほのぼの朝日ネットワーク代表高井道子氏」を派遣しました。
八木山地区社会福祉協議会では、「ささえあいの家」を拠点に、地域のつながりを深める講演会・座談会の開催や広報誌等の発行、地域住民のつながりの必要性の啓発等地域課題に対する取組を進めています。
今回の福祉座談会は、「認知症になっても暮らせる地域に」をテーマに開催されました。
認知症の方を介護する家族の手記の朗読から始まり、実際に夫を在宅で看ている住民の方が自らの体験を話されました。認知症かも知れないと初めて感じた時の戸惑い・不安・悲しみ、会話がうまく成り立たない時の寂しさやどんどん歩いて行ってしまう夫の後をついていくのがとても大変だったこと、介護の合間の買い物時に、地域の人々がしばしば車に乗せてくれたり、男子高校生が荷物を持ってくれたり、常に声かけ、ねぎらいの言葉がけで、地域の人々に支えられているうれしさをしみじみと語られました。
続いて、住民同士6人が一つのグループとなり、7つのグループで「認知症になっても暮らせる
地域になるためには、どうしたらよいか。どんな地域になるとよいか。」について、高井氏の
アドバイスを受けながら、KJ法により、グループワークを行いました。
- 住民が認知症の事をよく知ることが必要でその研修会等があるといい。
- 身近に相談できる窓口や介護者同士交流できる場所があるといい。
- 日頃から住民同士が顔見知りとなり、声かけをするなど地域全体で見守る体制が必要。
など活発な話し合いの中から多くの意見が出されました.
その後、高井氏から、グループワークの講評を含め、認知症についての講義をしていただきました。
- 認知症への正しい理解と対応方法を持ってほしいこと。
- 一人で悩まず、相談窓口の活用や体験者との交流を図り抱え込まないこと。
- 否定はしない、相手の気持ちや訴えに同じ目線で対応する。
- 徘徊は、目的なく歩き回っているわけではない。何かを探しているのか、昔の場所に行きたいのか、何らかの目的がある場合が多い。
今までの生活歴等を考えて、できるだけ本人の目的に寄り添ってほしい。
などのアドバイスがありました。
福祉座談会を主催した八木山支部の役員からは、
- くじ引きで集まったグループだったが、終始和気あいあいとした話し合いが進んだ。みんなが力を合わせてこの地域を良くしていこうという志が感じられ、とてもうれしく思った。ある参加者は、社協の継続した活動の成果だと言った。
- 相談場所、認知症の学習会の必要、集う場所の必要等の意見が出されたが、すべてこの3年間にやってきていることである。宣伝をもっとすることの大切さと、今活動していることが住民のニーズとマッチしていることを確認できた。
- 講師からは、認知症カフェの開催を促す指導があり、実施をしたいと思っていたので、参加者の理解のもとに設置ができそうである。
などの感想がありました。
座談会の様子
グループワークの様子 | 高井氏からのアドバイスの様子 |
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