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円空作仏像[えんくうさくぶつぞう](清峰寺)

分類 重要文化財
指定別
所在地 高山市国府町鶴巣
所有者 清峰寺
指定年月日 昭和34年11月16日

木造円空作仏像

  • 檜材一木造彫眼素木像
  • 像高左聖観音:160.0cm中央十一面千手観音:127.0cm右竜頭観音:160.0cm

 十一面千手観音は、円空の作として余り例のない貴重なものである。面容は極めて温和で、アルカイックスマイルであり、眼は、半眼で親近感にあふれている。像身は露出せず、衲衣[のうえ]をもって全容をおおっている。首のみえないのも円空の通様の作といえる。背より放射状に出た千手は、あるものは捧げるように、あるものは庶民の苦悩を救済するように彫られている。
聖観音立像は、首を左方にひねって、口角から、両頬をつり上げて宝髪を逆上させている。
竜頭観音は不安定と思われるほど細長い。竜頭は高々と炎のごとく伸び上がっている。満月相の温顔で、ずんぐりとして首はなく、上半身不均衡で、宝珠[ほうじゅ]を奉持し比較的小さい岩座に立っている。