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木造阿弥陀如来坐像[もくぞうあみだにょらいざぞう](国分尼寺)
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 高山市国府町木曽垣内 |
所有者 | 国分尼寺 |
指定年月日 | 昭和39年12月8日 |
- 檜材寄木造彫眼
- 像高:177.0cm台座の高さ:97.5cm
上品上生印[じょうぼんじょうしょういん]を結び、蓮華座に坐した阿弥陀如来像で、いわゆる丈六像といわれるものである。檜材でできており、眼は彫眼となっている。顔から胸、腰にかけての部分は造顕当時のものであるが、肩から両手、膝から足にかけての部分、及び蓮台は後補であり、光背はない。なお頭上の肉髻[にくけい]のおよそ半分は欠失している。造顕当時の両貌、胸や腹の部分は作行が優れている。平安時代の作とみて誤りはないようである。
修理は胎内の墨書銘から、幕末の慶応2年(1866)にに行われたことが明らかになった。この大仏は、「木曽垣内のおおぼとけ」といわれ、この地方では有名である。