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木造阿弥陀如来立像[もくぞうあみだにょらいりゅうぞう](願教寺)
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 飛騨市河合町稲越 |
所有者 | 願教寺 |
指定年月日 | 昭和42年11月13日 |
- 檜材一木造彫眼
- 像高:96.0cm
この阿弥陀如来は、衲衣[のうえ]をまとうだけで、他に何も装身具をつけない上品下生印[じょうぼんげしょういん]の姿である。
螺髪[らほつ]は頭部の材と共木で刻出している。地髪は磨損して螺髪の形態だけが判明している。面相はまるくひきしまって、眼は横に長く切れ、瞼は中だるみで、半眼、2m前方を見下ろす姿勢である。両眼のみひらきは、切れが長いために力強い。両頬に量感があり、張りのある肉づきはいかにもしっかりとした感じで、鎌倉時代前期のはつらつたる作風を示す。
面相、体ともに厚みがあり、奥ゆきも深く重厚である。
願教寺は元真言宗寺院であったというが、現在は浄土真宗である。