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木造聖観世音菩薩立像[もくぞうしょうかんぜおんぼさつりゅうぞう]

分類 重要文化財
指定別
所在地 加茂郡富加町羽生
所有者 大梅寺
指定年月日 昭和39年12月8日

木造観世音菩薩立像

  • 檜材一木造玉眼
  • 像高:90.0cm台座の高さ:42.0cm

 大梅寺は黄檗宗であることから、本尊であるこの古い聖観音は、他より迎えたことは明らかである。近くの密教寺院が廃寺となり、その際本尊を当寺に迎えることになったという。
この聖観音は、藤原時代の様式を持った優美な姿である。いつの時代か不明であるが補修を行っている。
本像は一木彫で、宝髻[ほうけい]はやや低くなっている。眼は玉眼で白毫[びゃくごう]は水晶製である。面容は優しく、全体に彫りは浅い。また、首には三道が見られる。袈裟や綬帯天衣の彫りも浅くなだらかで、流暢な線が流れて、藤原時代の仏像の様式が各所に見られる。
ほとんど直立の姿勢で腰をひねられず重心を両足にかけている。左手に蓮のつぼみを持ち、右手指がこれに働きかけ慈愛の表現をしている。宝冠は複雑で重い感じであるが、後代の修補である。