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木造地蔵菩薩坐像(瑞厳寺)
木造地蔵菩薩坐像[もくぞうじぞうぼさつざぞう]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 揖斐郡揖斐川町瑞岩寺 |
所有者 | 瑞巌寺 |
指定年月日 | 昭和39年3月2日 |
瑞巌寺は臨済宗妙心寺派寺院で、この地蔵菩薩を本尊としている。この地蔵菩薩は大きくないが、全身は香によって黒くなり、たくさんの信者を集めたことを物語ってる。玉眼が鋭く輝いて1mほど前方を見下げている。なお像底に「来世引接結縁書之至徳元年霜月十九日恵尊」と墨書してある。また、その右側3行に梵字の墨書がある。在銘の地蔵菩薩として県内唯一のものである。
全体として極めて穏やかな表情で、親しみがあり、地蔵本来の童顔面相の表現も巧みである。後頭部がやや剥落しかけているほか破損欠失はなく、保存状態も良い。