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木造狛犬(八劒神社)[もくぞうこまいぬ]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 羽島市竹鼻町 |
所有者 | 八劒神社 |
指定年月日 | 昭和51年9月3日 |
左:吽形[うんぎょう]右:阿形[あぎょう]
- 檜材一木造玉眼
- 像高吽形:77.0cm阿形:69.9cm
檜材の一木造で、像内の内刳[うちぐり]は施されていない、水晶製の玉眼の嵌入[かんにゅう]は、わずかに面部を割り離し裏側から取り付けて接着する通例の方法で行われている。表面の仕上げは漆箔が施されている。
吽形の頭頂に角を彫出する外は品質・構造共両像同じである。写実的な筋肉描写はみられない素朴な像である。胸を前方に張り出し腹部をひきしめて蹲居する様は充実した量感を呈している。
胴体は次のような陰刻がある。
奉寄進濃州葉栗
郡竹ケ鼻八剣大明神
施主水谷甚右エ門圀次
寛文十二壬子年三月吉日
阿形像の右玉眼を欠失するが、全体的には保存が良く制作年代を知る作例としても貴重であり優れた作品といえる。