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梵鐘[ぼんしょう]銘建武元年三月十二日
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 高山市堀端町 |
所有者 | 照蓮寺 |
指定年月日 | 昭和53年2月14日 |
鐘身高さ71.7cm、笠形5.0cm、竜頭18.5cm、口径53.8cm、乳4段4列、4区64個、撞座高18.0cm。
池の間の1区に建武元年(1334)3月12日の陽鋳銘があり、その右横に「飛州安國寺」の陰刻がある。
撞座の位置や乳の数など時代の特徴をよく表している。形体は簡素ですっきりとした名鐘である。
この鐘は、御母衣ダム建設に伴い高山市荘川町中野から本堂と共に現地に移されたものである。安國寺(高山市国府町)の鐘が照蓮寺に移された経緯については不明であるが、享禄・天文年間の争乱により安國寺が焼失したことに関連するかと考えられる。