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刀銘兼常[かたなめいかねつね]
刀[かたな]銘兼常[めいかねつね]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 関市南春日町 |
所有者 | 春日神社 |
指定年月日 | 昭和55年1月18日 |
- 長さ:70.1cm反り:2.0cm目くぎ穴:1個
- 中心[なかご]長さ:19.6cm元幅:3.5cm先幅:3.1cm
出来様身幅広く大切先、元幅、先幅あまり変わる事なく豪壮な造り込みは、桃山時代の特徴をよく現している。
鍛えは板目に杢目[もくめ]交りよく肌つみ、流れ柾が見られ、美濃伝の伝法を具備している。
刃文はのたれの中に小互の目をまじえ美濃伝特有の尖[とが]り刃がところどころに見受けられ、逆足、葉等変化にとみ小沸[にえ]良くつき表裏無疵である。地刃共にうるおいがあり、優れたできで兼常会心の作と言える。
兼常は、孫六(兼元)、兼定に次ぐ関を代表する名工で応永より代々継ぎ、江戸期には尾張に移住し政常と名乗り有名である。