本文
能面[のうめん]本巣市
分類 | 重要文化財 |
---|---|
指定別 | 県 |
所在地 | 本巣市根尾能郷 |
所有者 | 白山神社 |
指定年月日 | 昭和36年3月6日 |
左:父尉右:翁
能郷白山神社は、白山信仰の拠点の一つであった。この神社には、金銅の聖観音像、虚空蔵菩薩像などや能装束類など多数の文化財が残されている。
猿楽、狂言は室町時代より行われて現在まで、口伝、口承で伝承している。能では、弱吟のみが行われ中世能楽の伝統がよく残されている。
能面には、蛇[じゃ](裏に作者の花押有り)、中将(裏に申二月二十八日、大仏師、美濃岐阜田中葱左エ門作り也とある)、獅子口、父尉[ちちのじょう]、翁、童子、石王尉、小尉、□[しかみ]、般若、泥眼[でいがん]、若女、小面[こおもて]がある。
能面のうち小面は、特に良い作品で、髪の生え際が精巧に出来ている。また、般若も傑作で、壮絶さを強く訴えている。
狂言面には、武悪、ウソフキがある。
狂言面のウソフキは2面あり、黒色の方は、やや小さいが保存状態は良い。