本文
絹本著色真宗高祖列坐像[けんぽんちゃくしょく・しんしゅうこうそれつざぞう])
分類 | 重要文化財 |
---|---|
指定別 | 県 |
所在地 | 大垣市 |
所有者 | 浄源寺 |
指定年月日 | 昭和37年10月19日 |
この真宗高僧列坐像は、真宗初期の先徳画像の一種である。最上段右側に上品下生印[じょほんげしょういん]を結んだ阿弥陀如来立像、左側に童形、上半身裸体、下半身に裳[も]をつけ合掌して立った聖徳太子の二歳南無仏像をともに金泥で描いてある。その下段中央に中国唐時代、浄土の教えを広めた善導大師が椅子に座った倚像[いぞう]、第3段目左側には、浄土宗の開祖法然の坐像、右側には真宗宗祖親鸞の坐像、第4段目と第5段目には、左右に僧形の坐像が描いてある。各像の脇に白い札形を配し、その名が墨書されていたが、読みにくい。法然や親鸞の容貌は真摯丹念に描かれている。
この絵画は、聖徳太子六臣像とともに満福寺に伝来していたが、文明年間に浄源寺が創建された折り、ともに移された。