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山県市自治会連合会

山県市自治会連合会(山県市)へアドバイザーを派遣しました

 山県市自治会連合会では、少子高齢化が進む中、少人数の自治会が多くなり、災害時の共助の活動に大きな支障がでてくると懸念されています。
 そのため、自治会連合会では、自治会連合会員を対象に、単位自治会の適正規模について検討を進めていきたいとし、懇談会を12月24日(木曜日)に開催しました。

 「ぎふ地域の絆づくり支援センター」では、「岐阜県地域の課題解決応援事業」により、この懇談会に講師として、NPO法人せき・まちづくりNPOぶうめらん代表理事北村隆幸氏を派遣しました。

 当日は、「単位自治会の規模について」北村代表理事の講演があり、その後質疑応答が行われました。

主な講演内容

 自治会の再編も含め、よりよい自治会のあり方ついて、取り組もうと思ってもらうことを本講演の目指す姿とした。

  〇自治を変化させる必要がある社会変化

  • 現在、標準世帯「夫婦と子供2人の4人世帯」は減少し、無業の一人世帯が増加しており、家族で支える時代から、地域で支えあう時代へと変化してきている。
  • 人口増の中で、旧住民と新住民を交流させるため、多くのイベントを作ったが、その時できた組織が、人口減になっても残ってしまった。組織を運営する担い手が少なくなった現状では、組織とイベントの最適化をしていかなくてはならない。

  〇山県市の現状を知る

  • これまでの20年は65歳以上の人口が増え、高齢化がかなり進んだ。中でも85歳以上の世代が3倍以上に増加していると同時に、65歳から74歳の元気高齢者と呼ばれるまちづくりの担い手世代も増えてきた。しかし、これからの20年は、支えの必要な世代が増え続けるなか、支える世代は減少に生じる。このままの状態でいいのか、立ち止まって考える時期である
  • 高齢者が少なく子どもが多い地域と、高齢者が多く子どもが少ない地域が同じ取り組みをしてもいけない。山県市自治会全体で取り組むというよりも、地域で課題が異なるため、それぞれの地域で取り組む体制を作っていく必要がある。

  〇自治会の役割とは何か

  • 合併が進み行政機能が集約され小さくなり、住民も減少し、高齢化になるなか、行事から問題解決、生活充実、環境・設備維持に活動をシフトしていかなければいけない。
  • 基本的に市から自治会へ依頼していることは全て外し、命を守る(防災、交通安全)・環境を守る(ゴミ、環境維持)・誇りを持つ(文化伝承)の3つの役割に絞る。残った課題解決などは、まちづくり協議会などと連携しながら、役割分担をし、自治会長の負担軽減を進めていく。

  〇山県市の自治会として取り組まなければならないこと

  【地域住民の困りごと、求める事を理解する】

  • 本当に困ってることは何なのかを把握する事が重要。年代別の課題を未来予測も含め知る必要がある。
  • 地域を知り、何に取り組むべきかを示す。地域の数値を見て考えるために、世帯1票ではなく、一人1票の中学生以上の全住民アンケートを行い、世帯の代表者の意見だけでなく、各年代や性別での意見を知る。

  【組織の見直しをする】

  • 組織の適正な規模が重要。自治会の役割を「暮らしと命を守ること」と定義するならば、見守りができ、災害時の助け合いができ、暮らしの助け合いができる人数や距離でなければならない。人数が少ないからと直ぐに合併ということではなく、人数と距離と役割を見ながら適正な規模を考える必要がある。自治会の人数が少なくなり、距離も遠いからその地域だけで暮らしと命を守ることができないのであれば、補完性の原則に基づき、もう少し大きな単位で課題解決に取り組む方法もある。
  • 自治会だけで課題を解決できない地域が増加。解決策として、小規模多機能自治組織(まちづくり協議会など)を作る自治体が増えている。国としても小さな組織でできないことは、大きな組織で取り組むべく地域運営組織形成を推進している。
  • 役割の見直しも重要。会議の名前が異なってもメンバーが同じというケースが多く、一人の自治会長が複数の役職を兼務しているため、仕事を見直す必要がある。行事、組織、会議の棚卸をすることで重複事業を減らしていく。新たな担い手をどうするかが大事な視点。新しい人材を巻き込まないと活動が成り立たない。子ども、若者、女性を主体に巻き込んでいく必要がある。

  【困りごとを解決する事業をする】

   他地域の取組事例の紹介(できる人ができる事をする)

  • 移動困難者を助けるため、週3回予約制でボランティア移動サービスを町内会で実施している。
  • 通学路の危険個所をなくすため、まず、まちづくり協議会がPTA、自治会、市関係部署等からなる地域円卓会議を開催し、危険個所を共有した。次に、できる人ができる事をする方針のもと、通学路沿線の自治会が草刈りを行う等の対応をした。

  【学び合いの場を設ける】

  • テーマを決めて、それに取り組む自治会などから発表を聞き、学び合い、良いことはやってみる。

 当日は、自治会連合会役員の方、8名が参加されました。
 北村代表理事には、山県市のデータを利用した具体的でわかりやすいお話とともに、他地域の具体的な取り組み事例を多く紹介していただきました。
 山県市自治会連合会では、各自治会の地域の状況を再度見つめ直し、何に取り組むべきかを探り、他団体の事例などを参考に取り組みを続けられるとのことです。

講師の北村代表理事 講演会の様子(1) 講演会の様子(2)
講師の北村代表理事 研修会の様子(1) 研修会の様子(2)