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鰐口[わにぐち]応永19年銘 1口
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 高山市国府町宮地 |
所有者 | 荒城神社 |
指定年月日 | 昭和47年1月11日 |
鋳銅製。面径28.4cm、厚さ7.7cm、面反り1.5cm。肩に丈高半円弧状の2耳をもつ。
面は中央撞座の外方に子持紐をもって2重圏を作り、その外圏に次のような銘文を陰刻している。
(表面右廻り) 飛州吉城群荒木郷河泊宮 (文字原文ノママ)
(表面左廻り) 応永十九年三月廿又六日
河泊は河伯で河童のこと。河伯宮は荒城神社の別名で、同社は式内社の一つである。本殿は、明徳元年(1390)の再建で、国指定重要文化財である。応永19年(1412)は、飛彈国司藤原尹綱(ただつな)・広瀬郷領主広瀬常登(つねのり)が幕府方連合軍との戦いに敗れた応永18年戦争の翌年にあたる。