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赤保木遺跡
所在地
高山市赤保木町宮ヶ平(たかやましあかほきまちみやがひら)
地図<外部リンク>
時代
縄文時代(中期)、弥生時代、古墳時代
山裾に広がる集落
発掘状況
高山盆地の北西部、見量(みはか)山の山裾に位置します。縄文時代中期、弥生時代中期、古墳時代初頭、古墳時代中期の竪穴住居跡32軒などが見つかりました。縄文時代の竪穴住居跡の中央には石囲炉(いしがこいろ)が良好な状態で残っていました。この時期の住居跡から、信州、北陸、東海、関西などの影響を受けた飛騨独特の土器が多数出土しました。
8号住居跡(縄文時代中期)
8号住居跡の石囲炉(土器敷炉)
8号住居跡の中央部で、煮炊きをしたり暖をとったりするための石囲い炉が見つかりました。炉の内部には土器の破片が敷き詰められていました。土器の破片は焼けていなかったため、住居を使わなくなるときに敷き詰めたと考えられます。破片を接合すると、2つの土器になりました。
16号住居跡から出土した動物意匠文土器(どうぶついしょうもんどき)
動物意匠文土器の拡大
16号住居跡からは動物をかたどった飾りがついた土器が出土しました。上の写真の正面と裏側に一体ずつあります。カエルかカメをかたどったと思われます。