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加藤歩簫画像並びに遺著[かとうほしょうならびにいちょ]
分類 |
歴史資料 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 高山市有楽町 |
所有者 | 個人 |
指定年月日 | 昭和52年6月24日 |
加藤歩簫は名を貴雄、通称を小三郎といい、蘭亭歩簫と称し、晩年は白翁と号した。俳諧を蝶夢に、国学を伴蒿渓に学び、安永元年(1772)家督を相続し父の私塾を継承した。加藤家は町組頭を務めていたが、歩簫は公職の傍ら雲橋社を創立し、図書1,000余巻を一般に公開するなど文教の振興に力を尽くし、飛彈俳壇の隆興に功績を残した。
画像は、雪樵筆で歩簫晩年の風貌を如実に伝えている。遺著は、「紙魚のやどり」稿本2冊、「わしのふる巣」版本1冊、「よしなし草」版本1冊、「ゆきのたびゞと」稿本1冊、及び「蘭亭尚歯巻」巻軸1巻であり、加藤歩簫の人と業績を物語る貴重な資料である。