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太刀銘貞綱[たちめいさだつな]
太刀[たち]銘貞綱[めいさだつな]
分類 | 重要文化財 |
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指定別 | 県 |
所在地 | 羽島市桑原町八神 |
所有者 | 個人 |
指定年月日 | 昭和31年2月24日 |
長さ:70.0cm
鎬造(しのぎづくり)、庵棟(いおりむね)、小切先、磨上げ(すりあげ)の太刀で中心(なかご)の中央に銘がある。少し磨上げているが腰反り踏張り太刀姿で品位よく、生ぶ姿は相当な豪刀であったと思われる。地鉄(じがね)小板目肌に所々大板目交り地沸(じにえ)良く付き刃文は匂い深く小沸付きの重華丁字乱に蛙子(かわずこ)丁字乱刃交り小足、葉頻(ようしき)りに入り刃縁に砂流しごころの総じて華やかな太刀である。
貞綱は名鑑に依れば鎌倉期から室町期にかけて、備前国伯耆国、石見国に栄えた刀匠達で毛利家伝来に依ると伯耆国安綱の子と伝えられている。