岐阜県鉱工業指数月報201003

岐阜県鉱工業指数（平成22年3月分）

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生産指数〜前月比1.5％の上昇〜

1．概況

　平成22年3月の県内鉱工業の動向を季節調整済指数でみると、情報通信機械工業、電子部品・デバイス工業等が低下したものの、一般機械工業、輸送機械工業等が上昇したため、前月に比べ生産指数は1.5％増と上昇に転じた。また、出荷指数は3.3％増と前月に引き続き上昇し、在庫指数は2.3％増と3カ月連続で上昇した。
なお、原指数で前年同月比をみると、生産指数は27.2％増となり、4カ月連続で前年を上回った。

　平成22年1月の県内鉱工業の動向を季節調整済指数でみると、化学工業、一般機械工業等が低下したものの、電子部品・デバイス工業、プラスチック製品工業等が上昇したため、前月に比べ生産指数は0.1％増と5カ月連続で上昇した。また、出荷指数は2.4％減と5カ月ぶりに低下し、在庫指数は1.0％増と4カ月ぶりに上昇した。
なお、原指数で前年同月比をみると、生産指数は10.0％増となり、2カ月連続で前年を上回った。

季節調整済指数...季節的、社会制度による1年を周期として繰り返される変動を取り除いて指数化したもの
原指数...調査によって得られた数値をそのまま指数化したもの

2．主要業種の動向

　主要業種別に季節調整済指数を前月と比べると、金属製品工業の生産は、鉄骨、鉄管継手等が減少したものの、超硬チップ、スチール又はステンレスシャッター等が増加したため、2.7％増と3カ月ぶりに上昇した。また、出荷は3.0％増、在庫は29.2％増と、ともに3カ月ぶりに上昇した。
機械工業の生産は、携帯電話、電子回路基板等が減少したものの、研削盤、超硬工具（超硬チップを除く）等が増加したため、1.6％増と10カ月連続で上昇した。また、出荷は1．4％増と前月に引き続き上昇し、在庫は11.7％増と3カ月ぶりに上昇した。
窯業・土石製品工業の生産は、石工品、気泡コンクリート製品等が減少したものの、特殊炭素製品、触媒担体・セラミックフィルタ等が増加したため、1.9％増と上昇に転じた。また、出荷も14.7％増と上昇に転じ、在庫は4.9％減と低下に転じた。
プラスチック製品工業の生産は、日用品・雑貨プラスチック製品、パイプ等が増加したものの、ホース（プラスチック製）、プラスチック製フィルム等が減少したため、1.7％減と前月に引き続き低下した。また、出荷は1.0％増と上昇に転じ、在庫は横ばいであった。

(注)化学工業のうち医薬品については3月分のデータ未入手のため、季節調整済指数で前月並に仮置いております。