岐阜県鉱工業指数月報200906

岐阜県鉱工業指数（平成21年6月分）

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生産指数前月比7.6％の上昇

1．概況

　平成21年6月の県内鉱工業の動向を季節調整済指数でみると、輸送機械工業、精密機械工業等が低下したものの、化学工業、情報通信機械工業等が上昇したため、前月に比べ生産指数は7.6％増となり、現行基準（平成17年基準）の平成15年以降でみると、最大の上昇率となった。また、出荷指数も5.4％増と上昇に転じ、在庫指数は1.0％減と前月に引き続き低下した。
なお、原指数で前年同月比をみると、生産指数は25.9％減となり、11カ月連続で前年を下回った。

2．主要業種の動向

　主要業種別に季節調整済指数を前月と比べると、金属製品工業の生産は、作業工具、橋りょう等が減少したものの、ボルト・ナット、アルミサッシ等が増加したため、8.2％増と上昇に転じた。また、出荷も6.9％増と上昇に転じ、在庫は4.3％減と4カ月ぶりに低下した。
機械工業の生産は、乗用車ボデー、印刷機械等が減少したものの、携帯電話、電子回路基板等が増加したため、6.7％増と上昇に転じた。また、出荷も5.9％増と上昇に転じ、在庫は2.1％減と3カ月連続で低下した。
　窯業・土石製品工業の生産は、研削砥石、セメント等が減少したものの、触媒担体・セラミックフィルタ、タイル（陶磁器製タイル）等が増加したため、8.3％増と9カ月ぶりに上昇した。また、出荷は2.0％増と上昇に転じ、在庫は0.9％減と4カ月連続で低下した。
　化学工業の生産は、無水酢酸が減少したものの、医薬品、メラミン樹脂等が増加したため、15.4％増と3カ月連続で上昇した。また、出荷も13.2％増と3カ月連続で上昇し、在庫は1.2％減と前月に引き続き低下した。
　プラスチック製品工業の生産は、ホース(プラスチック製)、発泡プラスチック製品等が減少したものの、プラスチック製容器、プラスチック製機械器具部品等が増加したため、4.7％増と3カ月連続で上昇した。また、出荷も5.5％増と3カ月連続で上昇し、在庫は4.0％減と前月に引き続き低下した。